【料理上手の台所 vol.25】長く大切に使える道具選び。高石紀子さん愛用の調理器具たち。 (3ページ目)

11.【ピック】貝印「メニーメニーメイク犬」

Photo by macaroni

「メニーメニーメイク」は、料理家の藤野真紀子さんがプロデュースした製菓用品のシリーズです。ずいぶんと前に発売されたもので、まだ製菓学校に通う前、趣味でお菓子をよく焼いていた学生時代に買いました。パウンドケーキの焼き上がりをチェックする時、竹串を使うのはなんだか味気ないんです。このケーキテスターはステンレスなので洗えば何度でも使えますし、形もかわいいので気に入っています。もう10年くらい使っているんですが、見当たらないと不安で仕事にならないくらい大切な品です。

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便利とおしゃれは両立する。

お菓子づくりの最中はこれらの多くがキッチンに置かれ、フル稼動することも。しかし、だからといって散らかっているように見えるのは嫌だと高石さん。「キッチンでは長い時間を過ごすので、居心地にはこだわっています。使っている道具に統一感があれば、たくさん出していても散らかっているようには見えず、長い時間身を置いていても疲れにくいと感じます。作りたいお菓子をイメージする邪魔にならないよう、忙しい時ほどキッチンはすっきり見えるよう気をつけています」高石さんの調理器具は素材感も色もシンプル。清潔感のある白色とステンレスを基調とした、飽きのこないデザインの物ばかりでした。調理器具に実用性は不可欠ですが、そればかりを考えていたら長く過ごす場所であるキッチンが居心地の悪いスペースになってしまいます。高石さんのもの選びをヒントに調理器具を買い集めたら、機能性と居心地のよい空間づくりを上手に両立できるかも？

文・構成・写真／植松富志男（macaroni編集部）