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5.【器】村上修一「ナッツボール」
村上修一さんは、漆職人の仕事である漆掻き(木から漆を採取する仕事)まで自分でやっている漆作家。山を手入れしながら漆の木を育て、掻って、塗るということをしています。
このナッツボールはその村上さんの個展で購入したもの。紙で成形したボウルに漆を塗って仕上げているそうなんですが、気軽に使えて軽くていいツヤが出ていて、お気に入りです。漆器には育てる喜びがありますし、熱伝導がやわらかくて食事に使いやすい。最近は漆を扱う職人がすごく減ってしまっていると伺いましたが、やはり漆はいいですね。
6.【スプーン】ギャルリ百草
以前、岐阜県多治見市にあるギャラリーカフェ「ギャルリ百草(ももぐさ)」へ立ち寄った時、複数の作家さんがつくった茶籠周りの小物が展示されていたんです。これはそこで見つけた真鍮製の取り分けさじ。作家さんの名前は覚えていないんですが、味のある見た目が好きで、角度がちょうどいい。主に盛り付けの時に使っています。
7.【グラス】廣田硝子「蕾・花」
「大塚 はなおか」という、日本酒をすごくおいしく飲ませてくれるお店があるんです。店主の花岡賢さんは、どうすれば日本酒をおいしく提供できるかを真剣に考えていて、業界全体のレベル向上のため、飲食店日本酒提供者協会を立ち上げた人。
この「蕾・花」は、そんな花岡さんが老舗の硝子メーカーと手を組んで開発したもの。
飲み口が狭まっている「蕾」はふくよかな旨味を包み込んだ純米酒に、飲み口が広がっている「花」は大吟醸などの香りが立つ日本酒に合うよう考えられています。蕾と花でフォルムが違うので、同じお酒でも香りや味わいが違って感じられますよ。
ITEM
廣田硝子「蕾・花」
¥5,041〜
サイズ:蕾/径6×高さ8.5cm、花/径6×高さ10.5cm
※2018年3月13日時点
価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。
個性を重ねてひとつのイメージに。
流行となった高級ブランド品から作家ものまで、バリエーション豊かなラインナップ。それでいてどの食器からも共通するものを感じられるのは、タカハシさんが求める食器のイメージに一貫性があるからでしょう。
飛び抜けた個性を自分の空間、自分の食卓になじませながら、日々の料理に生かすコツ。タカハシさんの愛用品からは、その方法が垣間見えるような気がするのですが、いかがでしょうか。
文・構成・写真/植松富志男(macaroni編集部)
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