ライター : くまもと たまみ

グルメライター/トラベルライター

スペイン発祥のソーセージ「チョリソー」

お酒のおつまみやオードブルに、お料理好きな方なら料理に使うこともあるチョリソー。食べることはあっても、実際どういうものか、ソーセージとどう違うのかなど、実はよく知らないことがけっこうありますよね。実はこのチョリソー、ヨーロッパの南西に位置するスペインのイベリア半島が発祥のソーセージなのです。 そもそもチョリソーとはどんなものか?どうやって使うのか?など、知っているようで知らないチョリソーについてご紹介します。きっとレシピの幅も広がり、チョリソーが食べたくなりますよ!

チョリソーとは?

チョリソーってなに?

食べたことはあっても「チョリソー=辛いソーセージ」というイメージだけの方も多いのではないでしょうか?チョリソーはスペイン生まれのソーセージで、みじん切りにした豚肉に塩やにんにく、パプリカを混ぜて腸詰めにして自然乾燥させて作ります。辛そうな赤い色をしているのはパプリカを入れているからです。

チョリソーの意味は?

チョリソーは「chorizo」というスペイン語です。チョリゾともいいます。語源はラテン語で「しょっぱい、塩辛い」を意味しています。 「salscium」からポルトガル語の「sourico」になり、スペイン語に変化して「chorizo」になったんだとか。

チョリソーは辛いソーセージではない?

本場スペインのチョリソーには唐辛子は入っておらず、実はそれほど辛くありません。 16世紀にスペインの食文化が中南米に伝わり、メキシコで唐辛子を入れた辛いチョリソーがポピュラーなものになりました。日本にチョリソーが伝わったのはメキシコからであったため、「チョリソー=辛いソーセージ」というイメージになっていますが、実際のチョリソーは辛いものではないのです。

基本的なチョリソーの作り方

材料

豚もも肉(赤身のブロック肉):1200g 豚の背脂(細切り):300g 羊の腸:2m たこ糸 A 塩:12g A 砂糖:小さじ2 Bパプリカパウダー:大さじ2 Bパプリカペースト:大さじ1 Bにんにく:3片 Bローリエ:3枚 C白ワイン:150cc

作り方

豚ブロック肉を1cm、背脂は0.5cmほどの角切りにしてふたつをボウルに入れ、均等になるよう混ぜてもみこみます。そこにAを入れてまたよくもみこんで30分ほど寝かせます。そのあとBの香辛料とCを入れてもみこみ、ボウルにラップをして冷蔵庫に入れます。冷蔵庫で2晩寝かせますが、1日に2回は冷蔵庫から出してかき混ぜましょう。 2晩冷蔵庫で寝かせた具材を適当な長さにカットした腸にしっかりと詰めこみます。両端を1本のたこ糸で結び、リング状になるようにします。気泡が入ってしまった場合はよく消毒した針などでつぶします。 腸詰めにしたチョリソーを10度以下の陽の当たらない通気性のいい場所に吊るして乾燥させます。1~2ケ月ほど干して中身が十分に硬くなったらでき上がりです。消毒・殺菌がしっかりとされていれば生のままでも食べられますし、焼いたり煮たり調理してもおいしく食べられます。 辛いチョリソーを作るときは具材を混ぜる時に唐辛子やチリパウダーを入れます。香辛料もお好みで変えてもOKです。
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