ライター : macaroni_repro

骨付きチキン、どうかぶりつく?

この記事は、豊かなフードライフを演出するWEBメディア「dressing」の提供でお送りします。
大人数のパーティーで、メイン料理の定番となっている「骨付きチキン」。香ばしくジューシーな味わいには、熱狂的なファンも多数。しかし、迷ってしまうのはその食べ方ではないだろうか。 豪快にかぶりついていいのか、きちんと切り分けて食べるべきなのか。 切り分けるといっても、どうすれば骨をきれいに分けられるのか…。 手についた油は…。食べた後に残った骨もどうすれば…。 カジュアルな料理であるはずの骨付きチキンも、実は気を遣う部分が多い食べ物なのだ。 そこで今回は、従業員1,000名以上の大手企業や法律事務所など、様々な企業の役員以上の秘書のみなさんにアンケートを行い、骨付きチキンの上手な食べ方や気をつけるべきことを伺ってみた。テーブルマナーと気配りの達人である秘書の意見を参考に、女性らしく振る舞える上手な食べ方をマスターしよう。

まさかの「手づかみでかぶりつく」派が圧倒的多数!

意外なことに、秘書のみなさんからは「手づかみでかぶりつく」という意見が多く寄せられた。一見、下品に見られそうなこの行為。なぜ、そうすべきと考えているのだろうか? 「ケースバイケースですが、かしこまった食べ方をするとかえって相手に気を遣わせてしまう場合もあると思います(外資スポーツ用品メーカー秘書)」 「あまり気にしすぎてナイフとフォークで食べたりは、あえてしないようにしています。手でかぶりつくほうが見ていておいしそうだし、おいしいものをおいしそうにいただき、その場を楽しむのが何よりの相手へのマナーであり気遣いだと考えています(小売業秘書)」 なるほど…相手に気を遣わせないこと、おいしそうに食べることが大切だそう。たしかに、相手がかしこまった食べ方をしていると、「自分もそうしなければ」と余計な気を遣わせてしまう。

手で食べても上品に見える、女子力高めな食べ方がある!?

食事の相手によっては、いくら食べる姿がおいしそうに見えても、豪快に食べるのは遠慮があるもの。秘書のみなさんは、手で食べても上品に見えるよう、いろいろな工夫をしている。 「少し気取った場面であれば、2つくらいに分けて、それからゆっくりいただきます(IT秘書)」 丸ごとかぶりつくよりは、小さくして口に運んだほうがたしかに上品に見える。 「思い切って食べますが、かぶりつく際は横に引っ張らないように気をつけています。(サービス秘書)」 「豪快にいただくのが一番だと思いますが、口のまわりを汚さない程度の一口を心がけています(通信秘書)」 「かぶりつく際は、あまり前歯を見せないように(食品メーカー秘書)」 たしかに横に引っ張りながら食べると、肉を引きちぎるような野性的な印象を与えてしまう。手を横にスライドさせないように意識する、口の開け方に注意するだけのこれらテクニックは、すぐに実践できそう。 「ナイフ・フォークを使用できない場合には、お肉が冷めると骨から外れにくくなるので、温かいうちにいただくようにしています。(会計事務所秘書)」 なるほど。あまりに気にしすぎてチキンの温度が下がってしまうと、おいしく食べられない上にうまくお肉を切れなくなってしまうとのこと。ここは躊躇せず、アツアツをパクッと行くのが正解なようだ。

得意な部位を選んでリスクを軽減!

大人数のパーティーでは、大皿に盛られたチキンをみんなで分けることも多い。そんなときは、目を凝らして得意な部位を吟味。 「できるだけ胸肉は避け、ももの部分を選ぶ(電子部品メーカー秘書)」 「あばら肉は食べづらいので避けています(非鉄金属秘書)」 「ドラム(脚)やウイング(手羽)など小さめのものだけを選ぶ(通信秘書)」 このように、食べづらい部位をあらかじめ避けているという賢い意見も多数。 そう、秘書のご意見にもあるように、部位によって食べやすさは変わるもの。 だからこそ、こちらの秘書は部位別で食べ方に工夫を凝らしているよう。 「手羽先であれば関節で折り、2本の骨がある方は、折り口を口に含み、引くようにいただくと、骨だけが外れてきれいにいただけると思います。手羽元はサイズの小さい方から手で一口ずつ骨から外していただき、大きな方は食しやすい形ですので、大口にならない程度にそのまま。表現は悪いのですが、かぶりつくと自然と骨からはずれ、いただきやすいと思います(会計事務所秘書)」 手づかみであったとしても、部位に関するちょっとした知識や、それに応じた工夫やコツを掴めばうまく切り抜けられるようだ。

かしこまった席ではナイフ&フォークが基本

気の置けない仲間同士なら「手づかみでガブリ」もアリだが、上司の前やビジネスの会食ではそうはいかない。かしこまった席では、やはりナイフ&フォークが基本だ。 「骨に沿ってお肉を切り分けていただきます。隅々まで食べようとすると結果的に汚くなってしまうので、もったいないですが隅の方はお肉を残します(アパレルブランド秘書)」 「部位により変わると思いますが、間接部分で切り分けたり、骨に沿ってナイフを入れるとうまくカットできます(化粧品メーカー秘書)」 ナイフ&フォークでは、切り分けられる部分だけを食べるのがスマート。あまりにも難しそうな部分は、果敢に挑戦するのではなく、食べるのを諦めるのが得策のようだ。

食べ終わりを美しく見せる秘書流のひと工夫

「食べ終えた骨はお皿の端にまとめて、なるべく人目に触れないように紙ナプキンで隠します(サービス秘書)」 骨が皿の上に散乱していては、女性として失格。見苦しいものは、なるべく見えないように隠すのが基本だ。 「パーティなどに出席する場合は、懐紙などを持参しておくと便利です(食品メーカー秘書)」 そう、懐紙はデキる女性の必需品ともいえる。手が汚れないようにチキンを持つとき、残った骨を隠すとき、さまざまなシーンで活躍するすぐれものだ。 食べた後も美しく見せるのは、女性のたしなみ。きれいに食べるなら、最後まで気を抜かずに配慮したいところだ。 「上品ではないですが、食べ終わりに軽く指をなめるのも魅力的かと(電子部品メーカー秘書)」 これもある意味、「美しく魅せる」ためのひと工夫。 …実践するシチュエーションと相手選びは慎重に。
骨付きチキンは、かぶりついてこそ、そのおいしさを味わえるもの。しかし相手に上品な印象を与えたいデートの場では、そうもいかないのが現実だろう。 好印象を持ってもらうにはどう食べるべきか。 秘書のみなさんのご意見からは、ちょっとしたコツと気遣いさえあれば、手づかみでかぶりついてもOKということが読み取れる。デートであれば、口のまわりを汚さない、引きちぎらない、食べ終わりが見苦しくないように配慮する、くらいでよいのではないだろうか。 遠慮せず手づかみでかぶりつけば、おいしそうに見える上に、相手に余計な気を遣わせることもない。秘書のみなさんの意見にもあったように、その場を楽しむことが一番のマナーなので、相手との距離とシチュエーションに合わせておいしくいただくことを心がけよう。
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