ライター : macaroni_repro

チーズにハチミツはもう古い?

この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
「チーズにハチミツはもう古い! チーズの美味しさをより楽しむなら、『メンブリージョ』がオススメです!」
と豪語するのは、ナチュラルチーズ専門店<フロマジュリーHISADA>の榎島功店長です。「メンブリージョ」とはあまり聞き慣れないワードですが、榎島店長によるとチーズの魅力を倍増させる魔法のアイテムとして、近年チーズマニアの間で注目度が高まってきているのだそう。いったいどんな食べ物なのでしょうか?

スペインでは定番! チーズ専用の万能ジャム

「メンブリージョ」とは、「西洋かりん」という果実を砂糖とレモン汁で煮詰めた固形の「ジャム」。スペインを中心とするヨーロッパでは「チーズ×甘いもの」の組み合わせが定番で、街中のチーズ専門店で量り売りされています。見た目はオレンジ色の「ういろう」のよう。そのまま食べると果実の濃厚な甘さがありますが、これをチーズに合わせることで驚きの変化が得られるのだとか。
「日本ではよく『チーズとハチミツ』と合わせますが、『メンブリージョ』は植物性のさらりとした甘みと酸味があるため、よりソフトでまろやかなマリアージュになるんですよ。フレッシュタイプから濃厚な青カビまで幅広いチーズに使えるのも特徴です」
榎島店長にチーズとメンブリージョの絶品マリアージュを教えてもらいました!

① フレッシュチーズがまるで「チーズケーキ」に!

<フロマジュリ―HISADA>ブリヤサヴァランフレ 100gあたり1,065円(税込)
まずはクセが少ないフレッシュタイプから。乳脂肪が75%以上の「トリプルクリーム」のチーズで、非常にクリーミーな味わいの「ブリヤサヴァランフレ」と合わせます。 クラッカーの上にチーズをのせ、薄めにスライスしたメンブリージョと一緒に食べれば……さわやかなチーズとフルーツの甘み、酸味が合わさり、これはまるで「チーズケーキ」ではありませんか! 紅茶とも好相性なのでティーブレイクのお供にももってこいです。フレッシュチーズ全般にもよく合いますよ!

② 白カビチーズのマイルドさが倍増!

<フロマジュリ―HISADA>フロマジェダフィノア 100gあたり831円(税込)
続いてはなめらかな口当たりの白カビチーズ「フロマジェダフィノア」。熟成が進んだ中央部はミルキーでトロトロ。あっさりながらミルクのコクをしっかり感じられる人気のチーズです。 これにメンブリージョを合わせると、チーズのマイルドさが倍増! さらに口の中で感じる「味の広がり」も増して「白カビってこんなに余韻が豊かだったんだ!」と感動するレベルに変身しました。メンブリージョは白カビタイプの味わいを増幅させてくれるのですね。

③ スペインチーズの「マンチェゴ」とは鉄板コンビ!

<フロマジュリ―HISADA>マンチェゴ 100gあたり908円(税込)
3品目はメンブリージョと同じくスペインの代表的なチーズ「マンチェゴ」。本場では鉄板の組み合わせとされるこのコンビ、合わないはずがありませんよね。 チーズ自体は羊乳の甘みと適度な塩味のバランスが絶妙で、口の中で深いコクがジュワ~と広がります。メンブリージョが加われば……衝撃的な甘じょっぱさ! チーズのねっとりしたコクにやさしい甘みが融合し、たとえるなら「塩キャラメル」のような複雑なハーモニー。一度食べたらクセになること必至です!

④ 熟成した山羊乳チーズの酸味がやさしい甘みに!

<フロマジュリ―HISADA>セルシュールシェル 1P 150gあたり1,700円(税込)
4品目は灰(サンドレ)をまぶして熟成させている山羊乳チーズ「セルシュールシェル」。「山羊のチーズ」というとクセが強いと思われがちですが、熟成が進んだこのチーズはコク深くも優しい味わい。 牛や羊に比べるとやや強い酸味が特徴です。メンブリージョを少しのせて食べれば、果実由来の酸味がチーズの酸味をコーティングして和らげてくれます。メンブリージョには個性の際だつ味をやさしく落ち着ける効果もあるのですね!
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