奇跡のワイン「アイスワイン」とは?飲み方&おすすめ銘柄まとめ!

極上の極甘口デザートワイン「アイスワイン」についてご紹介します。ドイツ、オーストリア、カナダの限られた国・環境でしか生産されないアイスワイン。その飲み方やおすすめ銘柄・ワイナリーなど、甘口ワインの最高峰について詳しく見ていきましょう。

2019年11月21日 更新

アイスワインとは?

アイスワインをご存知でしょうか?
アイスワインとは、極めて気温の寒い年、果実が凍結したり冠雪したぶどうを材料に使ったワインのこと。日本では決してポピュラーな種類のワインとは言えませんが、世界的にはカマンベールチーズと同様に特殊な白カビの効果による「貴腐ワイン」と並んで、甘口ワインの最高峰とされています。

寒さの厳しい地域で、収穫の遅い完熟したぶどうの実が樹上で自然現象で凍ることで、水分量の少ない凝縮されたうま味が生まれ「奇跡の甘味」と称される極上なワインになるのです。

凍ったぶどうの実からは通常の1割近くしか果汁が絞れません。しかも収穫時期を冬まで待つ間に鳥に食べられたりして収穫量は非常に少なくなります。農家にとっては、アイスワイン用のぶどうを栽培することは、危険な賭けでもあるのです。しかも収穫は凍っている間におこなう必要があるので、真冬の夜明け直後に行なわなければなりません。

アイスワインの由来

18世紀末のドイツ、バイエルンの北部に広がるフランコニア地方の農村で、寒波に襲われて凍りかけたブドウの実を使った偶然の産物として、史上初のアイスワインが誕生しました。本来なら「捨てるしかない」と思われていた氷結しかけたブドウを貧しい農民が、もったいないからとダメ元で使ってみたことが、誰もが予想もしなかった意外な好結果をもたらしました。

その後は芳醇な香りと強い甘味が評判となり、偶然の産物による希少性から「貴族のワイン」とも呼ばれるようになって、高級品として意図的に製造されるようになりました。

発祥地から同じ文化圏であり、かつてはドイツ・オーストリア帝国として地理的に隣接したオーストリアに製造法が伝わり、より安定的な生産を目指してカナダのオンタリオ州のナイアガラ・オン・ザ・レイクでアイスワインの生産が始まりました。

アイスワインの名前

アイスワインの名称は国際的な登録商標であり、前述の歴史的な経緯からドイツ、オーストリア、カナダ産以外では、その名称を使うことはできません。フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけが「シャンパン」を名乗れ、ボジョレー地方で造られた新酒のワインだけが「ボジョレー・ヌーボー」を使えるのと同様です。
▼アイスワインと並ぶ「貴腐ワイン」って、どんなもの?

アイスワインの飲み方

冷やし過ぎに注意

人間の味覚は、口にする食材やお酒の温度が下がるに従って鈍くなります。甘みの強いアイスワインの本質を味わいたいなら、あまり冷やし過ぎないことがポイントです。適温は、白ワインよりやや低めの10度以下

食品用の冷蔵庫は0℃近くになるのでご法度ですが、室温で保管したワインなら飲む1〜2時間くらい前から冷やすと、ちょうどよい飲み頃になります。氷入りのワインクーラーで冷やすのもNGです。冷やし過ぎた場合は、室温にしばらく置いて適温になるまで待ちましょう。

グラスについて

アイスワインのグラスは、シャンパンに使う細長いフルートグラスを使います。人の味覚は温度が下がると鈍くなるので、あまり冷やし過ぎない方がそのテイストを存分に味わえます。ガブガブ飲むお酒ではないので、注ぐ量は普通のワインよりも少なめにするのがセオリーです。

グラスは冷やさずに、注いだらブランデーを飲むように手のひらで包み込むようにすると、温度の上昇と共に、華やかな香りがフワッと立ち昇って来ますよ。

一方で、日本でも有名なグラスメーカーであるリーデル社では、やや口の開いたチューリップ型のデザートワイン用のグラスを販売しています。これは、ワインの流動位置を調整して酸味の感覚を強調して、甘味をやわらげてゴージャスなバランスを演出する意図があるそうです。

アイスワイン以外のアウスレーゼ、バルサック、ソーテルヌなど諸国の甘口ワインに使用するとよいですよ。
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shucyan

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