お菓子作りには「グラニュー糖」

上白糖と比べるとさらさらとしていて、淡白な甘さのあるグラニュー糖。素材の持つ香りや風味を邪魔しないため、お菓子やコーヒー、紅茶などの甘味に向いています。

クッキーをグラニュー糖で作ると、上白糖で作る場合と比べてサクッと軽い食感に仕上がりますよ。一方、カステラやどら焼きなどの和菓子は、上白糖で作るとしっとりした仕上がりに。お菓子によって、砂糖を使い分けるとよいですね。

煮物や照り焼きには「三温糖」

上白糖やグラニュー糖と比べるとコクのある三温糖は、煮物や照り焼きにおすすめ。まろやかで、深い味わいに仕上がりますよ。鶏肉や魚の照り焼きやかぼちゃの煮物、肉じゃがなど、素材のおいしさを活かしたい料理に向いています。

味の邪魔をしない「きび砂糖」

三温糖によく似た見た目のきび砂糖は、サトウキビから作られる砂糖。完全に精製された砂糖液を煮詰めて作る上白糖やグラニュー糖と製法が異なり、精製途中の砂糖液を煮詰めて作られます。

サトウキビ本来のやさしい甘味とコク、ミネラルが含まれているのが特徴。煮魚や煮物に使うとこっくりとした深い味わいに仕上がります。同じくサトウキビを原料とする黒糖ほどクセはなく、料理の味を邪魔せずにコクや旨味を付けられますよ。(※8)

天然のオリゴ糖を含む「てんさい糖」

てんさい糖は、てんさい(サトウダイコン)を原料に作られた砂糖です。てんさいは、日本では北海道を中心に栽培されている、寒さに強い作物。

てんさい糖には、てんさい由来のオリゴ糖が豊富に含まれているのが、ほかの砂糖と違う大きなポイントです。まろやかで上品な甘味で、コクがあるのが特徴。琥珀色ながら味にクセはなく、さまざまな料理やお菓子作りに使えます。コクや照りが出るため、煮物や照り焼きにもおすすめ。(※9)

コーヒーや紅茶に合う砂糖はどれ?

お菓子や料理では、黒砂糖を除いて基本的にどの砂糖を使っても、味に大きな差は出ません。しかしコーヒーや紅茶など、風味をダイレクトに味わう飲み物に入れる場合は、合う砂糖を選びたいもの。

どちらにも合うのは、さらさらとしていて溶けやすいグラニュー糖です。淡白でクセがないので、コーヒーや紅茶の味を引き立ててくれますよ。カフェや喫茶店でよく見かける角砂糖は、グラニュー糖を固めたものです。

【まとめ】上白糖とグラニュー糖の違い

上白糖グラニュー糖
カロリー
(100gあたり)
384kcal387kcal
甘味コクのある濃厚な甘味クセが少なく淡泊な甘味
大さじ1杯の重さ9g11~13g
特徴・お菓子作りや料理など幅広い用途に使える
・グラニュー糖に比べて焼き色が付きやすい
・素材の持つ香りや風味を邪魔しない
・お菓子やコーヒー、紅茶などの甘味に向く
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