パーティなどの演出に使うときは要注意!

パーティーでドライアイスのスモーク効果で演出を……など、大量のドライアイスを水に入れて気化させたりすると、室内の二酸化炭素濃度が上がり、ゲストが呼吸困難になるなんていう笑えない事故が起こる可能性も。必ず換気をしながら、少量をモクモクさせて楽しむ程度するのが安全です。

ドライアイスの大量処理には要注意!

遊びでなくても、魚介類の宅配などでたくさんのドライアイスが入ってきたとき、シンクで洗いおけに水をはって処理したりしていませんか?鮭やマグロに入ってくるドライアイスの量は案外多いものです。これをキッチンなどの狭い空間でとかすとかなりの二酸化炭素濃度に。ベランダなどで処理するか、必ず換気扇を回してください。

ドライアイスを取り扱う際の注意点

  1. 直接触れると皮膚が一気に冷やされて凍傷を引き起こすため、素手で触らない
  2. 二酸化炭素が発生し、酸欠で窒息するおそれがあるため、使用時は必ず換気をする
  3. 廃棄はベランダや庭先など通気のよい安全な場所で自然に気化(消滅)させる

蚊取り効果がある?

Photo by Snapmart

蚊に刺されるとかゆいので、夏になると虫よけスプレーや蚊取り線香で対策していますよね。じつは蚊は二酸化炭素に誘われて集まる性質があるのだそう。たとえばキャンプなどで、食材の運搬にドライアイスを使い、残ったドライアイスをバケツの水などに入れておくと、放出した二酸化炭素に誘われて蚊が集まってきます。誘惑に負けてドライアイスに近づいた蚊は超低温のドライアイスに触れて死んでしまうので、蚊の対策に有効ともいえますよ。

しかしドライアイスに誘惑されて集まる途中に、吸血するのに最適な人間がたくさんいたら、そちらに向かう可能性も大。ドライアイスを溶かしているせいで、集まった蚊にさされてしまうこともあるわけです。できるだけナチュラルに虫よけしたいと考えると、ドライアイスはいい蚊取りになりそうな気もしますが、一長一短ですね。

ドライアイスの保存方法

ドライアイス保存のポイント

  1. 新聞紙や布で包む
  2. 発泡スチロール箱を利用する
  3. 直接冷気を当てない
ドライアイスを保存する際は、昇華(気化)速度をおさえるために新聞紙や布で包みましょう。長い間保冷することができますよ。

保存には断熱性が高く保温・保冷効果が高い発泡スチロール箱の利用がおすすめ。隙間を新聞紙で埋めて、なるべく空間をなくしてくださいね。フタの開け閉めは少なくすることでドライアイスは長持ちしますよ。

ドライアイスに直接冷気を当てないこともポイント。冷気を送る風による昇華をおさえましょう。

ドライアイスの活用法

ドライアイスで「しゅわしゅわ炭酸フルーツ」を作る

カットしたスイカをドライアイスと一緒に4〜5時間クーラーボックスに入れておくだけ。気化した二酸化炭素(炭酸ガス)がスイカに吸収され、冷たいうえに、口に入れるとシュワ〜っとした食感が新鮮です。メロンやぶどうなどでもOK。

いろいろなフルーツでチャレンジできますが、内部に二酸化炭素が取り込まれるのがポイントなので、皮の厚いフルーツやみかん、レモンのように、皮に油分のある果物は不向きです。シャーベットなどよりもシャープな冷たさと、サイダーのような弾ける食感がクセになるかも。

ドライアイスで飲み物をキンキンに冷やす

アイスボックスに水を入れ、ドライアイスを投入します。ドライアイス 量は、20Lのアイスボックスに5kgが目安。煙がモクモクでている中に飲み物を容器ごと入れていきます。約15分後にモクモクが止まり、飲み物もキンキンに。

水の中に手を入れても構いませんが、長時間入れたり、ドライアイスを握ったりしないようにしてくださいね。ドライアイスは食用ではないので、アイスボックス内の水は決して飲まないようにしましょう。
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