牛乳を子供の好物に変える「ミルメーク」。知らない人が多いのはどうして?

覚えていますか?「ミルメーク」。まだ牛乳が苦手だった子供の頃、その存在に助けられたという人はとても多いのでは。その一方で、まったく知らないという人もいるであろうこの魅力的なアイテムについて、この記事でがっつり詳しくご紹介いたします。

2018年10月18日 更新

みんな大好き給食の定番「ミルメーク」

白牛乳に粉を入れて混ぜるだけで、コーヒー牛乳やいちご牛乳に変身する。そんな魔法のようなアイテムが「ミルメーク」です。昭和40年代前半、子どもたちに牛乳を残さず飲ませる方法を考えていた栃木県の学校給食会が名古屋市にある食品メーカー大島食品工業株式会社依頼し、製品化されました。

開発に何度も失敗し、頭を抱えていた研究者がたまたま手にしたコーヒー牛乳……それがヒントとなり、画期的な商品「ミルメーク」が誕生したといわれています。その由来のせいか、最初に生まれたミルメークはコーヒー味でした。

登場からすぐ、自分で牛乳の味を変えるという驚きの体験を経た子供たちの間で、ミルメークは大人気となります。牛乳がビンからあふれてしまわないよう一口飲んでから粉末を入れて混ぜるなど、ひとつひとつ工夫しながらミルメークを楽しんでいた当時の子どもたちの姿が目に浮かびますね。

コーヒー味の発売から2年後にはイチゴ味、5年後にはココア味が登場し、昭和50年代に入るとさらに商品のバリエーションは増えていきました。現在はメロン、抹茶きな粉、キャラメル、紅茶と子どもだけでなく大人も楽しめる味が登場しています。

ミルメークを知らない地域がある

学校給食の思い出は誰にとっても印象深いものですよね。牛乳に粉を入れるだけで魔法のように味が変わるミルメークのことは、実体験した人ならまず忘れないでしょう。

しかし、今この記事を読んでいる人の中には、友人や同僚にミルメークの話したら相手にキョトンとした顔されてしまった、なんて覚えがある人もいるはずです。

なぜそんなことが起こるのか。実のところ、ミルメークは日本全国すべての学校で取り入れられていたわけではないのです。その知名度は地域によって異なり、名前を聞いたこともないという人も多い模様。限られた地域の学校に通う子供だけが手にできた楽しみだったのです。

ちなみに、以前と変わらず一部地域ではありますが、現在でも給食にミルメークが出ている学校はあります。家に小学生の子供がいるという人は、ぜひ帰宅した子供たちに確認してみてください。世代を超えて、ミルメークを話題にした楽しい会話ができるかもしれませんよ。

話題になった「ミルメーク分布図」

子どもの頃にミルメークを飲んだことがあるかないか。数年前、この話題はインターネット上でどんどん広がり、ついには「ミルメーク分布図」なるものまで現れました。

Twitter上で拡散されたこの分布図では、日本地図が3色で塗り分けられています。給食でミルメークを飲んでいた人がいる地域は赤、飲んだことがない地域はピンク、不明な地域は白色に塗られており、ミルメークの分布が一目でわかる図となっています。

北海道から東北方面に赤い部分が集中しており、北の方にミルメークを思い出のひとつとしている方が多いことが見てとれます。関東は東京・神奈川・埼玉がピンクに塗られていて、その他も白い部分が多いため、関東出身者との間で懐かしい給食の話をしてもミルメークの話題が出てこない可能性大。

関西では大阪府が赤で、兵庫はピンク。それより西側で赤いのは四国の愛媛県だけです。福岡県がピンクでその他はすべて白という九州出身者は、市販されてから目にしたという人が多いのでしょうね。

新液体タイプが発売中!

粉末タイプのミルメークに加え、1978年には液体タイプの商品が発売されました。それ以前に学校給食で出されていた牛乳はビン入りのものがほとんどでしたが、重くて扱いにくいビンから持ち運びが楽な紙パック入りの牛乳に変更する学校が増えたため、液体タイプが開発されたのです。

液体タイプはチューブに入っていて、粉のミルメークより扱いやすいのが特徴。粉タイプのように底に残ることもなく、さっと溶けるので子供でも上手に作ることができたとか。ちなみに、液体タイプも最初に誕生したのはコーヒー味。5年後にはコクのある香り豊かなココア味も仲間入りし、子どもたちは引き続き給食の牛乳で味のバリエーションを楽しめるようになりました。

後に、さわやかでフルーティーなイチゴ味が加わり、液体のミルメークは3つの味となりました。
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