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キドニーパイとは
発祥は料理がまずいことで有名なイギリス
「キドニーパイ」とは、イギリス発祥の牛や豚などの腎臓が入ったパイのことをいいます。モツの煮込みをパイで包んだものと言えばわかりやすいかもしれません。
そもそも、好き嫌いが分かれるイギリス料理ですが、なぜ「イギリス料理はあまりおいしくない」というイメージがあるのでしょうか。
その理由は諸説ありますが、かつてのイギリスはヨーロッパのなかでは貧しい国でした。土地も気候も農業に適しておらず、いい食材が作れなかったという説や、もともとイギリスをはじめとするヨーロッパの人々は味覚センサーが弱かったことが原因ではないかとされています。
また、イギリスの大半を占めていたキリスト教徒が、食に対して快楽を求めない傾向があり、そのためにイギリスの食事が全体的に食事が質素なのではないかとも言われています。
いずれにしても真実は分かりませんが、キドニーパイの誕生もこういった背景が関係しているのかもしれませんね。
どのような特徴があるの?
さて、肝心のキドニーパイの特徴ですが、なんといっても腎臓をたっぷり使っていることです。牛や豚など、何の腎臓を使用するかは地域や家庭によって異なるようですが、本場イギリスのレストランなどでは、「ステーキ&キドニーパイ」として提供されることが多いのだそうです。
モツが苦手な人でなければ、パイ包みと聞くと「なんだかおいしそう!」と思う人も多いかもしれませんが、やはり腎臓なだけに独特なニオイがあり、イギリスでも好き嫌いが分かれるところなのだとか。いったいどのような味なのでしょうか。
キドニーパイってどんな味?
キドニーパイはまずいって本当?
インターネットなどでは、「キドニーパイはまずい!」という口コミもあるようですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
キドニーパイの材料やレシピを調べてみたところ、腎臓以外で使用されている材料は、小麦粉やバター、玉ねぎ、マッシュルーム、生クリーム、卵など。なんだかビーフシチューなどが連想できそうな材料ですよね。
しかし、ビーフシチューやカレーと異なり、ニオイを消す効果がある香辛料やケチャップなどが使われていないぶん、どうしても腎臓の臭みが残ってしまい、それがキドニーパイの好き嫌いが分かれる原因なのでしょう。
ですが、「本当においしい!」「ビールがよく進む!」などの声もあり、もしかするとモツ煮込みやレバニラなど、納豆などのように、一般的にまずいものではないが、好みが分かれるものなのかもしれませんね。
キドニーパイの種類
キドニーパイは、細かいきまりがなく、イギリス国内でも地域やレストラン、家庭によってレシピはさまざまなのだそうです。
まず、使用する腎臓。牛のものを使う場合が多いようですが、このほかにも豚や羊などの腎臓を使用することもあるのだそう。ちなみに、調理方法は種類に限らずすべておなじです。
また、キドニーパイと合わせて食べるものも、マッシュポテトやフライドポテトなどさまざまで、こちらも細かいきまりはないのだそうです。おめでたいときの料理として食べることも多いようですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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