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パプリカはなんと呼ばれる?
では、ピーマンとそっくりなパプリカは英語でなんと呼ばれているのでしょうか?
日本では「パプリカはピーマンよりも苦味が少なくて肉厚」というイメージがありますが、実は「ピーマン」と「パプリカ」そして「とうがらし」の違いを示すはっきりとした定義はないのです。そのため、英語圏では、辛みが強いとうがらしを「hot pepper」、甘味が強い甘味種のとうがらしを「sweet pepper」と名前をつけたのですね。
さらに、ピーマンは形によっても分類されています。「シシ型」「ベル型」「シシトウ型」の3つです。私たちが一般的に思い浮かべる緑色のピーマンはシシ型、パプリカはベル型です。
パプリカのことを、アメリカでは「bell pepper」、オーストラリアではピーマンと同じく「capsicum」や「sweet pepper」、ニュージーランドでは「capsicum」と言われているんですよ。パプリカひとつ取ってもさまざまな呼び方をするのですね。ちなみにヨーロッパでは、日本と同じく「パプリカ」と呼ぶ地域もあるそうです。
「ピーマン」の語源は?
ピーマンは、お国によってさまざまな呼び方があるということはわかりました。では、このピーマンという呼び名は、いったい何語なのでしょうか?ここでは、ピーマンという名前の語源とその由来紐解いていきましょう。
フランス語が由来という説
日本でいうピーマンは、フランス語の「piment(ピマン)」からきているという説がもっとも有力。フランスの「piment」もとうがらしを意味するので、甘味種のピーマンをさすときは「piment doux(ピマン・ドゥ)」甘いとうがらしと言わなければいけません。
真っ赤なとうがらしは、「piment rouge(ピマン・ルージュ)」、もしくは鷹の爪
を表す「Piment de Cayenne(ピマン・デ・カイエン)」と言います。
スペイン語・ポルトガル語が由来という説も
ピーマンは、スペイン語やポルトガル語の「pimiento(ピミュエント)」からきているとも言われています。とうがらしがポルトガルから日本に伝わったのは江戸時代。甘みのあるとうがらし、いわゆるピーマンが伝わったのは、明治に入ってからでした。その後、甘味のあるとうがらしのことをピーマンと呼ぶようになったということです。
ちなみに明治時代はピーマンのことを「西洋とうがらし」、または「甘とうがらし」と呼んでいたそうです。
▼ちなみに現在の「甘とうがらし」は別の品種をさすんですよ。
奥深いピーマンをもっと知ろう!
いかがでしたか?
メジャーな野菜でありながら、日本での歴史はまだまだ浅い「ピーマン」。今まで知らなかった秘密がいっぱいでした。ピーマンの呼び方は、国によってさまざまなんですね。
奥が深くて栄養満点のピーマン。今日の夕食はぜひ、ピーマンお料理をご用意してピーマントリビアで盛り上がってください!
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