ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

パプリカとピーマンは同じもの?違うもの?

Photo by 稲吉永恵

パプリカとピーマンはナス科トウガラシ属に分類されていて、学名も同じで基本的には同じものです。違う点は収穫時期や大きさ、形などで、一般的に緑色のピーマンは未熟果で、パプリカは完熟してから収穫したもの。ピーマンはやや細長い円筒形で、パプリカは大きめでベル型です。まずはパプリカとピーマンそれぞれの特徴を見ていきましょう。

パプリカとは

パプリカとは唐辛子の総称ですが、一般的に見かけるものは大型で肉厚のピーマン。色は黄色やオレンジ色、赤色、緑色、紫色、黒色、白色などがあり、市場で出回る8割ほどが輸入ものです。

オランダや韓国、ニュージーランドから多く輸入されていて、日本では宮崎県や茨城県などで栽培されていますよ。クセがなくサラダをはじめ生食はもちろん、炒め物や煮込み料理にもよい野菜です。

ピーマンとは

ピーマンとは唐辛子の仲間で、辛味のない唐辛子を改良して誕生しました。主な産地は茨城県や宮崎県などで、広く生産されています。緑色のピーマンは未熟の状態で収穫されたもので、特有の青臭さや苦味があるのが特徴。

生食することは少なく、炒め物や焼き物、煮物など加熱して食べることが多いです。最近のピーマンは品種改良で苦味や独特の香りが軽減されているためサラダにして食べるのもおすすめ。緑ピーマンを完熟させると赤ピーマンになり、赤ピーマンは青臭さがなくて甘みがありますが果肉はパプリカよりも薄いですよ。

パプリカとピーマンの違いまとめ

種類特徴大きさ味わい
パプリカ完熟の果実大型で肉厚黄色、オレンジ色、赤色、緑色、紫色、黒色、白色など肉厚でジューシーな食感があり、甘く爽やかな味わい
ピーマン未成熟の果実中型種で果肉に厚みはない緑色、赤色(完熟したもの)味わいの違い

よくある質問

パプリカとピーマンの見分け方はありますか?

パプリカは大きめでベル型です。ピーマンはパプリカに比べて果肉が薄く、小ぶりで細長い形をしています。

パプリカとピーマンの食べ方に違いはありますか?

パプリカとピーマンどちらも、生食でも加熱しても食べられます。

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