ライター : daisy

世代を問わず大人気のいくら

ごはんの上できらきらと輝く赤い宝石。「いくら」を見るとついテンションが上がってしまいませんか?あのプチプチした食感と濃厚な味が好きだという方も多いですよね。

もうひとつ、同じ魚卵に「すじこ」があります。いくらと見た目がよく似ています。呼び方が違うだけで同じものだと思っている方もいるのではないでしょうか。ここでは、「いくら」と「すじこ」の違いについて詳しくご紹介します。

そもそもいくらとは?

いくらは鮭や鱒(ます)の魚卵。卵巣膜に覆われている魚卵を取り出し、ひと粒ずつバラバラにしたものです。一般的には生のまま塩やしょうゆ漬けにして食べます。

なお、「いくら」はロシア語の「イークラー」が語源とされています。意味は「小さくてつぶつぶしたもの」。ただし、ロシア語ではいくら以外のたらこやキャビアなど魚卵の総称を指します。

いくらといえば濃厚な甘さが印象的ですが、実はいくらそのものには味がないんです。旨みを引き出す調味料で漬けているため、噛むと中からトロッと甘い味が口の中で広がるのです。このため、漬け込む調味料がとても重要とされています。

いくらの作り方

Photo by mau_naka

すじこをほぐすときは、潰さないようやさしく丁寧に薄皮を剥ぎ取りましょう。下準備ができれば、約2時間ほどで味がなじみますよ。しょうゆは薄口のほうが、きれいな色に仕上がります。冷凍保存が可能なので、多めに作って小分けにしておくのがおすすめです。ゆずやみそでアレンジしてもおいしいですよ。

すじことは?

すじこは、いくらと同じ鮭・鱒の魚卵です。いくらが卵巣膜から取り出しているの対し、すじこは卵巣膜でつながっています。塩漬け加工するのが一般的。加工していないすじこは「生すじこ」と呼ばれます。東北では、塩漬けにしたものを「すじこ」、まだ手を加えていないものを「腹子(はらこ)」と呼びます。

すじこは、強い塩味のなかに熟成されたコクや旨みが感じられるのが特徴。ごはんにのせたりおにぎりにの具材にしたりするオーソドックスな食べ方が一番おいしいと言われています。

すじこの作り方

まず初めに塩水ですじこの汚れを落とし、血抜きをします。生臭さが消えておいしく仕上がりますよ。水に塩が溶けなくなるぐらいの濃度の塩水を作り、日本酒を加えたら生すじこを入れます。まんべんなくなじむように、ひっくり返しながら漬けましょう。20分弱漬けたら水気を切ります。冷蔵庫で1日ほどおいてお好みの塩加減でしたら完成です。

結局いくらとすじこの違いはどこ?

いくらとすじこの決定的な違いは形にあります。ひと粒ずつほぐれているものがいくら、膜で覆われているのがすじこです。見た目の違いは一目瞭然ですね。

また、名前の違いにも注目しましょう。日本ではいくらとすじこを呼び分ける風習はありませんでした。ロシアから前述の「イークラー」が伝わったことから、日本でもつかわれるようになったといわれています。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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