隠れファンが多い「ロシアパン」とロシアの関係って??

コンビニでも見かける“ロシアパン”は、いつの間にか私たちの身近なものになっています。古くからあるロシアパンですが、いったい日本にどのようにして定着してきたのか?ロシアとの関係は?そんなロシアパンのあれこれについて紹介します。

2016年8月16日 更新

コンビニでよく見かける「ロシアパン」

「ロシアパン」とは、古くからロシアで食べられるパンを真似してつくられた菓子パンです。ロシアパンのかたちはコッペパンに似ていますが、コッペパンよりももう少し平たいかたちをしています。日本にある他のパンを比べてもとても大きく、ボリュームのあるパンです。食感はふわふわとしていて、生地自体がほのかに甘みのある味になっているのが特長です。トッピングにアイシングのシュガーがかかっているパンが一般的ですが、生地全体に黒糖を練り込んだパンなどさまざまなバリエーションがあります。

なぜロシア?名前の由来

ロシアパンは、「中村屋」から1909年(明治42年)に発売されたことが始まりです。本場ロシア人の職人によって作られたパンであり、当時から人気商品の1つでありました。ロシアの職人の名前はキルピデスといい、中村屋は1921年(大正10年)からロシアパンの製造・販売を本格的に開始します。1917年(大正6年)のロシア革命がきっかけに多くの職人がロシアをはなれ、キルピデスもその1人でした。

大正の日本では食文化も大きく変わりはじめ、和食が中心であったにも関わらず洋食が定着し、洋菓子が広がっていきました。その時代背景から、中村屋でもロシアパンの職人や洋菓子職人を雇い、業容を広げた結果、日本に広がりをみせたとされます。
さらに1923年(大正12年)に起こった関東大震災では、食べ物に困っている方に、パンを原価の値段で売り助けたことからも、安くてボリュームのあるロシアパンが知れわたり、徐々に人気を博してきたと考えられます。

ロシアパンといえばヤマザキ

ロシアパンとして「山崎製パン(ヤマザキ)」は有名です。ヤマザキでは、創業当初の昭和23年からロシアパンを生産しています。ツヤのある生地に、真ん中にはマーガリンと砂糖がのっており丁度いい甘さから万人に愛されるパンです。ふわふわのしっとり感があり、その人気は今もなお続いています。

かつては大ロシアという商品も

1966年(昭和41年)には、ロシアパンよりさらに大きい「大ロシア」が大阪にて発売されました。大ロシアは幅25cm・長さ40cmに、重さ約450gという通常の菓子パンの約4.5倍の大きさです。ヤマザキの創業者である飯島藤十郎氏が自ら指示をして、「大ロシア」をつくり、爆発的に売れました。しかし、今では姿を見せることがなく根強いファンから「なぜなくなってしまったのか」とネット上で嘆く声も多くみられます。
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