ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

玄米甘酒とは?米麹甘酒や酒粕甘酒との違い

※画像はイメージです
玄米甘酒は玄米と麹をあわせ、発酵させて作ります。玄米特有の香りや食感が特徴的な甘酒の一種です。

代表的な甘酒である米麹甘酒や酒粕甘酒と比べて、何が違うのかについて詳しくみていきましょう。
原料アルコール分
玄米甘酒・玄米
・米麹
・水
含まない
米麹甘酒・白米
・米麹
・水
含まない
酒粕甘酒・酒粕
・砂糖
・水
含む
(※1)
アルコール分を含む酒粕甘酒とは異なり、玄米や白米から作る甘酒は、ノンアルコールであることが特徴です。お酒に弱い人や子供、妊婦さんはノンアルコールの玄米甘酒や米麹甘酒を選びましょう。

また玄米甘酒や米麹甘酒は砂糖を使わないので、材料由来の自然な甘さを楽しめます。玄米甘酒は米麹甘酒と比べてコクがあり、玄米特有の香りが感じられますよ。

玄米甘酒の栄養に期待できる効果効能3選

玄米甘酒の効果効能

  1. 肌を健康に保つ
  2. エネルギーの代謝をサポート
  3. 整腸作用

1. 肌を健康に保つ

玄米甘酒の原料である米麹には、肌を刺激から守る成分のもととなるグルコシルセラミドが含まれます。またN-アセチルグルコサミンという成分も含まれ、コラーゲンやヒアルロン酸の合成、角層の水分増加に役立ちますよ。

グルコシルセラミドやN-アセチルグルコサミンは米麹由来なので、米麹を原料とする米麹甘酒にも同じはたらきが期待できます。

また玄米甘酒、米麴甘酒、酒粕甘酒のいずれも、肌の皮脂対策やたるみの引き締めに役立ちます。(※1,2)

2. エネルギーの代謝をサポート

甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれます。ビタミンB群の主となるはたらきは、エネルギーの代謝をサポートすることです。

ビタミンB群が不足すると糖質や脂質、たんぱく質をうまくエネルギーに変換できず、疲れやすくなります。また肌荒れや口内炎、貧血などの不調が現れるおそれがあります。(※2,3)

3. 整腸作用

甘酒は腸内環境を整えたいときや、便通を促したいときにも役立つ食品です。玄米甘酒や米麹甘酒に用いられる麹菌が菌叢を変化させることで、便通対策としてはたらきかけます。

また甘酒には食物繊維も含まれます。食物繊維は大腸まで届くことで整腸作用が期待できます。玄米甘酒の原料である玄米は、白米と比べてより多くの食物繊維を含みますよ。(※4,5,6,7,8)

玄米甘酒の効果的な飲み方

ポイント

  1. 飲むタイミングは朝がおすすめ
  2. 間食の代わりとして置き換える
  3. 砂糖の代わりとして料理に使う
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