食べる前にチェックしたい見た目と匂い

缶が不自然に膨らんでいないか、継ぎ目に激しいサビがないかといった外観のチェックが欠かせません。保存していた場所の温度や湿度によって劣化の進み具合は大きく異なるため、最終的には開けたときの見た目や匂いに異変がないか、自身の感覚でしっかり見極めるようにしましょう。

食べないほうがいい鯖缶のサイン

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缶が不自然に膨らんでいる

缶が不自然に膨らんでいる場合、内部で腐敗が進み、細菌がガスを発生させている可能性があります。破裂の場合もあるため、決してなかを確認しようとせず、そのまま速やかに破棄してください。

サビがある

外側に激しいサビがある場合も注意が必要です。一見大丈夫そうでも、サビが進行して缶に微細な穴(ピンホール)が開くと、そこから空気が入り込んで中身を急速に腐敗させてしまいます。

匂いや色味

缶に異常がなくても、開封した際に「ツンとする酸っぱい臭い」や「生臭さとは違う異臭」を感じたら食べるのはやめましょう。中身の色が濁っていたり、ひとくち食べてみて明らかな違和感や苦味を感じたりする場合も、有害な菌が増殖しているサインといえます。
食中毒のリスクを避けるため、少しでも「いつもと違う」と感じたら、迷わず処分する勇気を持つことが大切です。

家族に出す前に知っておきたい注意点

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加熱しても細菌が作った毒素は消えないため、「火を通せば安心」と過信するのは禁物。特に消化能力が低い子どもや高齢者がいる家庭では、期限切れの鯖缶を出すことは避け、無理に消費しないのが賢明です。少しでも違和感や不安を感じるなら、家族の健康を守ることを最優先に考え、「迷ったら食べずに捨てる」という選択をしましょう。
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※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。

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