ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

愛用者が解説。せいろの上手な手入れ方法

Photo by 稲吉永恵

せいろはお手入れ方法によって長持ち度が大きく変わります。洗い方や乾かし方を間違えると、カビや黒ずみ、においの原因になってしまうことも。お手入れに特別な道具は不要ですが、いくつかの注意点やポイントがあります。

この記事では、せいろ愛用者である筆者が詳しく解説。せっかく購入したら長く使い続けたいですよね。せいろのお手入れは意外と楽なのでぜひ試してみてください。

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稲吉永恵

せいろを20年以上愛用しているせいろラバー。甘みが凝縮された野菜やふかふかのパン、そしてやさしい木の香りの湯気に魅了され、日々の献立に活用しています!

【最初の手入れ】購入後の「空蒸し」について

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せいろを購入したら、使う前に「空蒸し」することが重要です。空蒸しすることでせいろが潤い、急激な温度変化による割れや反りなどを防止します。新品のせいろに含まれる木のアクやほこり、ごみなどを取り除き、食材に木の匂いが移るのを防げますよ。

せいろは杉や竹、ひのきなどの素材で作られますが、天然素材で作られたせいろはかならず空蒸ししてから使いましょう。

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空蒸しは木のにおいが気になる方にもおすすめですよ。アルミやステンレスなど金属製の蒸し器の場合は、基本的に空蒸しが不要です。木製ではないので、においやアク抜きの必要はありません。

空蒸しの手順

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1. せいろを流水で洗い、表面の汚れを落とす

2. 鍋にたっぷりの湯をわかし、沸騰したらせいろをのせて約15分蒸す(中火~強火)

3. 浮き上がってきたアクや汚れをサッと洗い流し、乾いた布巾で水気を拭く

4. 日陰で自然乾燥させる

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稲吉永恵

空蒸しの火加減は、中火~強火にします。蒸している間にお湯がなくならないように注意し、必要なら足してください。すぐに使う場合はそのまま使い始めましょう。

【普段のお手入れ】使用後のせいろの洗い方

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せいろを使用したあとは、基本的に濡らした布巾で表面の汚れを拭き取るだけでOKです。水分をよく拭き取って、吊るすか水切りトレーに立てかけて風通しのよい日陰で乾燥させましょう。

途中でせいろの向きを変えると水が溜まるのを防げ乾きやすくなります。

油汚れの上手な落とし方

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せいろは洗えるので、肉汁や油汚れが付いている場合はぬるま湯でやさしく洗い流します。スポンジを使って擦るときれいになりますよ。洗ったあとは、陰干ししてしっかり乾燥させるのがポイントです。

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稲吉永恵

せいろを直射日光に当てるのは、ひび割れの原因になります。また食器乾燥機も変形や劣化の原因になるためNGです。

せいろをお手入れするときの注意ポイント

洗剤は使わない

せいろを洗うときは洗剤は使いません。洗剤の成分が染み込み、カビが生えたりにおいがついたりするおそれがあります。もしせいろを洗剤で洗ってしまった場合は、しっかり洗い流し水分が残らないようにきちんと乾燥させましょう。

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