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受賞の概要
2025年11月19日(水)、ANAクラウンプラザホテル富山にて開催された令和7年度中部地方発明表彰において、株式会社Mizkan(ミツカン)の「パキッ!とたれ」納豆容器が「特許庁長官賞」を受賞しました。
この発明は、納豆のふたにたれを内蔵し、ふたを割るだけでたれをかけられるという革新的な構造を持つ容器です。
また、法人としての実施功績が認められ、「実施功績賞」も同時に受賞しました。
また、法人としての実施功績が認められ、「実施功績賞」も同時に受賞しました。
「パキッ!とたれ」納豆容器の発明内容
従来の納豆は、被膜フィルムの上にたれの小袋が添付されており、開封時に手が汚れたり、たれが飛び散るなどの不便さがありました。
特に小さなお子様や指先の不自由な方にとっては、開封が困難で、介助が必要なケースもありました。そこでミツカンは、ふたのなかにたれを収納し、ふたを割るだけでたれが納豆にかけられる容器を開発。
この容器の開発には、納豆の乾燥を防ぐ構造や、誰でもきれいにふたを割れる形状の工夫が求められました。特に注目されたのが、発泡樹脂シート内の気泡の「配向性」を活用した点です。
容器に一定方向の力が加わると、気泡が細長い楕円形になり、決まった方向に亀裂が入りやすくなる性質を逆手に取り、ふたを割りやすく設計しました。
この発明により、たれの小袋や被膜を不要とし、利便性と環境配慮を両立した納豆容器が誕生しました。
特に小さなお子様や指先の不自由な方にとっては、開封が困難で、介助が必要なケースもありました。そこでミツカンは、ふたのなかにたれを収納し、ふたを割るだけでたれが納豆にかけられる容器を開発。
この容器の開発には、納豆の乾燥を防ぐ構造や、誰でもきれいにふたを割れる形状の工夫が求められました。特に注目されたのが、発泡樹脂シート内の気泡の「配向性」を活用した点です。
容器に一定方向の力が加わると、気泡が細長い楕円形になり、決まった方向に亀裂が入りやすくなる性質を逆手に取り、ふたを割りやすく設計しました。
この発明により、たれの小袋や被膜を不要とし、利便性と環境配慮を両立した納豆容器が誕生しました。
特許庁長官賞の評価ポイント
この発明は、従来の素材である発泡樹脂シートの特性を活かし、特別な素材を使わずに利便性と環境負荷低減を実現した点が高く評価されました。
たれの小袋や被膜フィルムを不要とすることで、資材削減に貢献。
また、ふたを「パキッ!」と割るだけでたれが出るという操作性の高さと、開ける楽しさも評価のポイントとなりました。
たれの小袋や被膜フィルムを不要とすることで、資材削減に貢献。
また、ふたを「パキッ!」と割るだけでたれが出るという操作性の高さと、開ける楽しさも評価のポイントとなりました。
「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆」について
この容器は、ミツカンの人気商品「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆」に採用されています。
2012年の発売以来、年間3億食以上を誇るロングセラー商品で、老若男女問わず多くの方に親しまれていますよ。
2012年の発売以来、年間3億食以上を誇るロングセラー商品で、老若男女問わず多くの方に親しまれていますよ。
容器デザインは意匠権、ロゴデザインは商標を取得しており、2012年には「日本パッケージングコンテスト 経済産業大臣賞」、および「グッドデザイン賞」を受賞。
さらに、2025年9月には、より軽量で環境負荷の少ない素材へのリニューアルも実施され、「2025日本パッケージングコンテスト」では「共用品推進機構理事長賞」を受賞しました。
さらに、2025年9月には、より軽量で環境負荷の少ない素材へのリニューアルも実施され、「2025日本パッケージングコンテスト」では「共用品推進機構理事長賞」を受賞しました。
| 商品名 | 発売年 | 年間販売数 |
|---|---|---|
| 金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆 | 2012年 | 3億食以上 |
地方発明表彰とは
地方発明表彰は、大正10年に始まり、技術的に優れた発明とその実施者を表彰する制度です。
全国を8つの地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施され、今回ミツカンは中部地方発明表彰において「特許庁長官賞」を受賞しました。
全国を8つの地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施され、今回ミツカンは中部地方発明表彰において「特許庁長官賞」を受賞しました。
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