「振る」vs「揉む」どちらがいい?メーカー推奨の正しい使い方

「振る」のと「揉む」のは、どちらが正しいのでしょうか。これは、「貼らないカイロ」と「貼るカイロ」によってメーカー推奨の使い方が異なります。
メーカー推奨
の温め方
理由
【貼らないカイロ】
軽くよく振る
内部の鉄粉に酸素を
均一に行き渡らせるため
【貼るカイロ】
軽く揉む程度
粘着剤がついており、
強く振りすぎると袋が破れたり、
中身が偏ったりする可能性があるため
(※3)
特に貼らないカイロは、袋から出したらすぐに数回振って温かさを引き出すのが正しい使い方です。貼るカイロは振らず、軽く揉みほぐして衣類の上から貼るのが基本です。

タイプ別(貼るカイロ/貼らないカイロ)の振り方の違い

カイロの種類によって、推奨される温め方や使用方法が異なります。
使い方温め方のポイント
【貼らないカイロ】
ポケットや
手の中で使用する
袋から出したらすぐ、
中身が均一になるように
数回軽く振ってから使用する。

温かさが弱まったと感じたら
再度振ることで酸素が供給され
温かさが復活することがある
【貼るカイロ】
肌に直接貼らず、
衣類の上から貼る
強く振ったり揉んだりせず、
袋から出してすぐに貼り付ける。

貼ることで衣類と体の間に
適度に酸素が供給され、
安定して温まり始める

注意点も。カイロの安全な使い方

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便利で温かいカイロですが、正しく使わないと危険を伴うこともあります。以下の注意点を守って安全に使用しましょう。

低温やけどを防ぐポイント

低温やけどは、体温より少し温かい温度(44℃~50℃程度)のものが、長時間皮膚の同じ場所に触れ続けることで起こります。

「貼るカイロ」は肌に直接貼らない:必ず下着や衣類の上から貼りましょう。
就寝時や暖房器具との併用は避ける:寝ているときやコタツなどを使用しているときは、熱さを感じにくくなるため特に危険です。
長時間同じ場所に当て続けない:時々ずらしたり、使用を中断したりして、皮膚の温度が上がりすぎないようにしましょう。

氷点下での使用は注意

氷点下のように極端に寒い環境下では、カイロが十分に温まらないことがあります。カイロ内の水分が凍結したり、化学反応に必要な温度に達しなかったりするのが理由です。

捨て方について

カイロの成分である鉄粉、活性炭などは自然に返すことができません。そのため、使い終わったカイロは、不燃ゴミとして処分するのが一般的です。

ただし、自治体によって分別ルールが異なるため、お住まいの地域の分別方法を確認しましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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