ライター : pomipomi

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台湾の旧正月「春節」とは?

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台湾では春節に新年のお祝いをするのがならわし。春節とは旧正月のことであり、旧暦の1月1日を指します。

台湾にとってこの日は1年でもっとも大切な祝祭日。毎年春節を挟んで1週間ほどの連休になるのが通例です。

春節は紀元前1600年頃に中国で生まれたというのが定説。台湾では中国の文化から影響を受けつつも独自の慣習で発展し、現代に引き継がれてきたとされています。

2025年の台湾春節(旧正月)の日程

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春節は太陰暦に基づいて設定される祝日なので、毎年日付が異なります。2025年は1月29日(水)です。

大晦日に当たる「除夕(じょせき)」から、春節7日目の「初七」まで、下記の通りさまざまな行事や儀式がおこなわれます。
日付呼び名行事・儀式
1/28
(火)
除夕【大晦日に当たる日】
・大掃除をする
・家族で年夜飯(年越し料理)を食べる
・先祖に祈りを捧げる
・「守歳」と呼ばれる習慣で夜更かしをする
・深夜0時に爆竹を鳴らして新年を祝う
1/29
(水)
初一【元旦に当たる日】
・家族で縁起のよい食事を食べる
・初詣に行く
・父方の親族に挨拶に行く
1/30
(木)
初二【回娘家/嫁いだ嫁が実家を訪れる日】
・母方の親族に挨拶に行く
・親戚や友人宅を訪問する
・お年玉(紅包)を渡す
1/31
(金)
初三【睡到飽/外出を控える日】
・家族で麻雀やカードゲームなどをしてゆっくりと過ごす
2/1
(土)
初四【迎財神/財神(富の神)を迎える日】
・財神を迎える儀式をおこなう
2/2
(日)
初五【破五/商売を再開する日】
・縁起を担いで餃子を食べる
・多くの店が営業を再開し始める
・街に活気が戻り始める
2/3
(月)
初六【普段の生活に戻り始める日】
・掃除を再開
・春節の飾りを片付ける準備
・日常生活への切り替え
2/4
(火)
初七【人日/人類の誕生日に当たる日】
・長寿を祈願して麺料理を食べる

台湾春節のならわし・過ごし方

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大掃除

大晦日には家族みんなで家全体を掃除するのが定番。1年の溜まった汚れを払い、新年を清らかな状態で迎える準備をします。

爆竹

年を越す深夜0時には爆竹を鳴らすのが風習。賑やかな音で新年の喜びを表現するほか、悪霊を追い払うことが目的です。

正月飾り

台湾の正月飾りは豪華絢爛。赤や金色の飾りで煌びやかに装飾し、家の繁栄を祈願します。

玄関には「春聯(しゅんれん)」と呼ばれる赤い紙を飾るのがならわし。こうすることで家の中に福とお金が舞い込んでくると考えられているのです。
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