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6世代にわたって家族経営で運営

Photo by Max Whittaker

彼らの目標は、テロワール、つまりぶどうが栽培された土地そのものをワインに反映させ、個性的で凝縮感のある複雑なワインを造ること。手作業で収穫されたぶどうを丁寧に発酵させ、すべてフランス産のオーク樽で熟成しています。

Photo by Max Whittaker

※写真はイメージであり「ロバート ヤング クローン 17 シャルドネ」とはことなります
「Robert Young Estate」をその名を世に知らしめたのが「ロバート ヤング クローン 17 シャルドネ」。ロバート・ヤングは、アレクサンダー・ヴァレーにフランスのシャルドネのディジョンクローン(※)を最初に植えた1人だそう。現在、同ワイナリーでは3種類の自社栽培シャルドネを生産しています。

ワイナリーでは代表的なワインをテイスティング可能、ぶどう園でのツアーも実施されていますよ。

※特定のぶどう品種を、挿し木や取り木で増殖させたぶどうの樹のこと

10. Pennyroyal Farm(ペニーロイヤル ファーム)

Photo by macaroni

カリフォルニアを北上、メンドシーノ・カウンティにある農場兼ワイナリー。ワインとともに山羊のチーズを製造、提供しているのが大きな特徴です。

昔ながらのアメリカの農場を模した再生型ぶどう園を目指しており、ソーラーパネルの設置や家畜の糞尿を肥料に利活用するなど、廃棄物を最小限する持続可能な農場として設計されています。

ヤギと羊のミルクでチーズを手作りする農場兼ワイナリー

Photo by Max Whittaker

同ワイナリーでは併設された工房で、毎日チーズを手作り。農場のヤギと羊のミルクを合わせ、少量ずつ丁寧に作られています。

年のはじめは羊のミルクを20%使用、羊の搾乳が終わる秋から冬にかけてはヤギのミルクを100% にするなど、季節によってブレンドの割合が変わるそう。

Photo by Max Whittaker

農場には、たくさんのヤギや羊、アルパカや牛の姿が!みんなストレスなく、伸び伸びと暮らしているように感じられました。

Photo by Max Whittaker

「Pennyroyal Farm」の23エーカーのぶどう園は、“フィッシュ フレンドリー ファーミング”(※)の認定を受けており、ワインは持続可能な農業慣行と伝統的な方法で造られています。

代表的なのはピノ・ノワールの赤やロゼ。エチケットも農場らしさを感じる、さわやかなデザイン。

※カリフォルニアのメンドシーノ、ナパ、ソノマなどを含む、10つのカウンティでおこわれている河川の水質保全を目的とした環境保全の認証制度

Photo by macaroni

テイスティングルームでは、ワインとともに自家製チーズやドライフルーツとのペアリング試飲が可能。気に入ったチーズは併設されたショップで購入できるため、ホテルに帰った際のおつまみにもおすすめ。

11. Roederer Estate(ロデレール エステート)

Photo by Max Whittaker

メンドシーノ・カウンティのアンダーソン・ヴァレーにある、スパークリングワインの名ワイナリー。

100%自社畑のぶどうでワインを造るというコンセプトのもと、ルイ・ロデレールによって設立された「Roederer Estate」では、1982年以来 “シャンパーニュにも劣らない” と名高いスパークリングワインを生産しています。

シャンパーニュに劣らないスパークリングワイン

Photo by Max Whittaker

看板ワインは「カルテット・アンダーソン・ヴァレー・ブリュット」と、その上級ランクにあたる「エルミタージュ・ブリュット」。

良質なぶどうだけを厳選、一番搾りの果汁だけを使用しており、さわやかな味わい。きめ細やかな泡が立ち上がり、飲み心地も抜群です。

Photo by macaroni

なだらかな丘陵地帯に佇む同ワイナリー。ぶどう畑と遠くまで広がる山々を望みながら、テイスティングを楽しめます。メンドシーノのすがすがしい風を感じ、スパークリングワインを嗜む、まさに極上のひとときでした。

さあ、カリフォルニアワインの旅へ

Photo by Max Whittaker

ナパ・ヴァレー、ソノマ、ヨロ、メンドシーノ……。それぞれが持つ風土と歴史を反映した素晴らしいワイナリーを誇るカリフォルニア。

実際に訪れてテイスティングすることで、カリフォルニアワインの奥深さに触れ、地元のワイン文化と情熱を深く感じることができます。これらの地域を訪れる際は、ワイナリー巡りを通して、その魅力を堪能してはいかがでしょうか。
取材協力:
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