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カベルネ・ソーヴィニヨンに特化した名門ワイナリー

Photo by macaroni

ワイナリーは、ナパ・ヴァレーとアレクサンダー・ヴァレーという2つのぶどう産地に畑を持ち、それぞれの地域の気候や土壌に適した栽培方法を採用。特にナパ・ヴァレーで栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンは、非常に高い評価を得ています。

筆者は2019年のものを試飲しましたが、「これが名門のなせる味か…」と心から納得。濃厚な味わいと深い果実味に、樽熟成によるバニラやスパイスのニュアンスが加わり、忘れられない1杯です。

100%アメリカンオーク樽で熟成

Photo by macaroni

100%アメリカンオークの樽で熟成させているのもポイント。最上級のホワイトオークで造られた専用樽にこだわることによって、特有のリッチでクリーミーな質感を与えているといいます。

長期間の熟成に耐えうる構造を持ちながら、飲みごろになるとなめらかでバランスの取れた味になるのだそう。鼻を抜ける香りや風味に角がなく、飲み心地がまろやかな印象でした。

Photo by Max Whittaker

ワイナリーの建築や周辺風景も見どころで、訪れる人々にとっても魅力的なスポット。テイスティングやツアーがおこなわれ、ワイン造りや歴史について学ぶことができます。

目の前に広がるぶどう畑と山景色のコラボレーションは言葉を失う美しさ。

Photo by Max Whittaker

テイスティングルームでは、シグネチャー・テイスティング体験を提供。1名あたり約60ドル〜80ドルで、3〜4種類のワインを飲み比べられますよ。

カリフォルニアワイン業界を代表する存在として、ワイン愛好家やコレクターの間で人気が高いのも頷けます。

4. Castello di Amorosa(カステッロ ディ アモローサ)

Photo by Max Whittaker

ナパ・ヴァレーのカリストガにある、一風変わったワイナリー。中世ヨーロッパの城のような佇まいで、観光名所としても人気を集めています。標高約1,200フィートの丘の上に位置し、圧巻の景色を一望できるのも魅力のひとつ。

14世紀のトスカーナ城が再現されており、実際にイタリアから取り寄せた素材や技術が使われています。1995年に創業者のダリオ・サーニによって設立され、建設に15年以上の年月をかけたのだそう。

14世紀のトスカーナ城を再現した建築と上質なワイン

Photo by Max Whittaker

建築の美しさもさることながら、ワインの醸造にも情熱が注がれています。毎年数多くの賞を受賞しており、ワイン愛好家の間でも好評価。

ワインはカベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼ、シャルドネなどの品種を使い、古典的な技術と現代的な手法の融合によって造り出されています。

大切にしているのは、それぞれのぶどう畑の “テロワール” を表現した、エレガントで風味が強く、バランスの取れたワインを造ること。ぶどう畑そのものの風味と香りを体験できるようにしたい、という想いがあるそう。

古代のワインセラーを模した、地下の熟成庫で試飲

Photo by macaroni

城の地下には、古代のワインセラーを模した広大な熟成庫があります。ここで長期間熟成され、豊かな味わいと深みを持つワインが生まれます。

ワイン講師によるガイド付きツアーでは、城の上層階や地下などを探索。雰囲気たっぷりの地下のセラーで、数種類のワインテイスティングを楽しむことも。

Photo by macaroni

地下の経路はより一層、重々しい雰囲気が漂います。拷問部屋、武器庫もあり、中世の時代にタイムスリップしたかのよう……。

Photo by macaroni

城内のテーブルエリアで着席するテイスティングコースは、ひとりあたり約60ドルから。チーズやシャルキュトリーのワインペアリングも用意されています。

荘厳な建築のなかで味わうワインは、旅の思い出として深く心に残りますよ。

5. Beringer Vineyards(ベリンジャー ヴィンヤーズ)

Photo by Max Whittaker

創業から150年以上の歴史を誇り、アメリカのワイン業界を牽引してきた、由緒あるワイナリー。1876年にドイツ系移民のフレデリックとジェイコブのベリンジャー兄弟によって創立され、ナパ・ヴァレーでもっとも古いワイナリーのひとつとして知られています。

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歴史的な価値を誇るワイナリーであり、かつて禁酒法の時代にも、教会のミサ用に特別にワイン製造を許可されたのだとか。品質にこだわり続け、現在も数多くの受賞歴を誇る品質の高いワインを生み出しています。
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