引越し

赤口を象徴する要素である「火」は、新居の火災を想起させます。ただし前項の通り、赤口は終日が凶兆というわけではありません。

実際の移動や荷物の搬入などを、吉とされる時間帯である牛の刻におこなうことで、不安を取り除けます

ただし引越しという大きな作業のなかで、すべてを予定通りにこなすのがむずかしい場合もありますよね。時間管理に不安が残る場合は、割り切って別日にするのもひとつの手段です。

納車

火災・事故を連想させる赤口は、納車との相性が非常に悪いと考えられています。たとえば愛車が事故を起こして炎上したり、通行人を轢いてしまったり……。考えただけでもゾッとしてしまいますよね。日取りが選べるのであれば、赤口は積極的に避けましょう。

とくに火を取り扱うことに長けているキャンピングカーや、乗り慣れていない型の車には要注意。

ただし納車はほかのイベントと比べて、予定通りの時間帯に進行しやすい傾向にあります。牛の刻の時間以内に納車が完了するのであれば、大きな問題はないでしょう。

契約・約束

契約や約束事も、赤口で避けたいイベントのひとつです。なぜなら赤口は陰陽道において、公事・訴訟に関する凶日とされているから。とくに不動産・株・就労・ローンなどに関する重大な契約は、別日にあらためたほうが良いでしょう。

また友達との約束事も、予期せぬトラブルに発展しやすい傾向に。とくにお金や人間関係に関する約束など、今後の信頼に大きく関わる約束は避けるべきです。ただし契約・約束においても、牛の刻の時間帯であれば吉とされています。

お祝いごとに関する全般

赤口はお祝いごとに関する全般を避けたほうがよいでしょう。たとえば還暦祝いや敬老に関するイベントは、中国由来のものが多い傾向に。ご年配の方は若者よりも暦や縁起を大切にするケースも多いため、あえて赤口を選ぶ必要はありません。

そもそも赤口を司る八嶽卒神は、鬼神のなかでも強い「凶のパワー」を持つ神様です。本質的にお祝い事には不向きであり、どのようなイベントであっても推奨されません。引越しと同様に、開催する際は牛の刻の時間帯に収めるように善処しましょう。

そのほか、火に関連するイベント

赤口は、火や血を連想させるイベントを避けたい日。たとえばキャンプ・バーベキュー・料理教室などが挙げられます。室内でのキャンドルやアロマポットなどの利用も控えたほうがよいでしょう。

キッチンで作業をする際は、まわりに燃え移りやすいものがないかどうかも要チェック。ホットプレートや電子レンジなど、なるべく火を使わずに作れる料理を楽しむのもおすすめです。

その際も火傷に気をつけつつ、小さなお子さんやペットの様子にも注意してあげてくださいね。

葬式や法事、宝くじを買うのは問題なし

全体的に縁起の悪さが目立つ赤口ですが、イベント・行事のなかには赤口の凶兆に関連性がないものも存在しています。
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