ライター : METLOZAPP

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赤口(しゃっこう)とは|意味を解説

私たちは、お祝いごとや日々の過ごし方において、運気や縁などを大切にしていますよね。本記事でご紹介する赤口(しゃっこう)も、吉兆にまつわる考え方のひとつです。赤口の意味や特徴を学ぶことで、より納得感や安心感のある毎日につながります。

六曜の1種で、縁起が悪いとされる日

赤口とは、六曜に含まれる日取りの1種です。そもそも六曜とは、日時や方位などから吉兆・運勢を推測する考えを指します。日本のカレンダーやスケジュール帳には、日付のマスのなかに小さく「大安」や「友引」などの単語が記載されていますよね。各単語は、六曜に該当する日取りの種類となっています。

赤口(しゃっこう)は、六曜のなかでもとくに縁起が悪い日とされています。赤口は陰陽道に基づく凶日を指し、人間を含むすべての生き物を悩ませる日といわれているのです。赤口が凶日である由来は、さまざまな神話に登場する「鬼」に関連しています。

陰陽道では「大八鬼」と呼ばれる8柱の鬼神が存在しています。赤口は、4番目の鬼神である「八嶽卒神(はちごくそつしん)」が支配する日。八嶽卒神は、数ある大八鬼のなかでも八面八臂(はちめんろっぴ。多方面で目覚ましい活躍をする存在のこと)の凶神です。

大八鬼を使役しているのは、神様の家来である赤口神。このことから、大八神のなかでもとくに強い力を持つ八嶽卒神が携わる日を、赤口と呼ぶようになったといわれています。

牛の刻のみは吉。それ以外の時間帯は凶

縁起が悪い六曜として知られる赤口ですが、実は24時間すべての時間帯が凶兆というわけではありません。赤口では、牛の刻(午前11時から午後1時まで)の時間帯だけは吉兆とされています。なぜなら「牛の刻の間だけは鬼神も休む時間である」と考えられているからです。

そのため赤口に何らかの予定を入れる際は、牛の刻の時間帯に収められるよう調整するとよいでしょう。牛の刻以外の時間帯は、朝夕夜を含めて運気が下がり、トラブルが発生しやすいと考えられています。

赤口以外の六曜は?

六曜はその名の通り、赤口を含む6種類の日取りで構成されています。赤口以外の六曜の名称と特徴は、以下の通りです。

先勝(せんかち・せんしょう)……早い時間帯に行動を起こすことで吉につながる日。午後は凶に転じるといわれている。
友引(ともびき・ゆういん)……勝負事が引き分けになる日。友達を引き込む力がある日ともいわれている。
先負(せんぶ)……先勝とは反対に、先んずれば負けることを意味する日。午前は凶、午後は吉とされている。
仏滅(ぶつめつ)……六曜のなかでもっとも運気が下がるといわれている日。ただし、仏事や別れには良い日ともされている。
大安(たいあん・だいあん)……「大いに安し」という意味を持ち、六曜のなかでもっとも縁起が良いといわれている日。1日を通して何をするにしても吉兆とされている。

「結婚式は大安吉日がいい!」や「お葬式は友引を避けたほうがいい」など、日常生活を送っているなかで六曜を耳にする機会は多いのではないでしょうか。ぜひ赤口への学びを機に、ほかの六曜に関する知識も調べてみてくださいね!

2024年12月・2025年の赤口はいつ?

ここでは、2024年12月と、2025年の赤口をご紹介します。

<2024年>
12月……2日・8日・14日・20日・26日・31日

<2025年>
1月……6日・12日・18日・24日
2月……3日・9日・15日・21日・27日
3月……4日・10日・16日・22日・28日
4月……1日・7日・13日・19日・25日・30日
5月……6日・12日・18日・24日・28日
6月……3日・9日・15日・21日・25日
7月……1日・7日・13日・19日・25日・31日
8月……6日・12日・18日・28日
9月……3日・9日・15日・21日・26日
10月……2日・8日・14日・20日・24日・30日
11月……5日・11日・17日・22日・28日
12月……4日・10日・16日・21日・27日

上記の日取りを参考に、重要なイベントではなるべく赤口を避けることで、より安心感をもって日々を過ごせるでしょう。

赤口にやってはいけないこと

赤口では牛の刻の時間帯が吉とされていますが、全体的には運気が低下気味になります。とくにお祝い事や遠出などのイベントは、可能であれば赤口を避けたほうが良いでしょう。ここでは赤口にやってはいけないこと・避けたいことを紹介していきますので、スケジュールの調整にお役立てください。
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