季節に合わせた風物詩を取り入れよう

8月の時候の挨拶を執筆する際は、季節に合わせた風物詩を取り入れましょう。そもそも時候の挨拶とは、手紙や挨拶状における「季節を表す言葉を用いた文章」です。日本の四季の移り変わりを表す単語を入れてこそ、時候の挨拶としての美しさや価値が高まります。

気をつけたいポイントとして、体感的な「季節」と暦上の「月」は異なる点が挙げられます。近年では8月下旬はまだ猛暑日が続く季節ですが、暦上は秋に差し掛かっています。世間的な温度や体感としての夏に縛られず、暦に応じた風物詩・単語選びを心がけましょう。

8月の時候に使える夏の言葉

8月の時候の挨拶に使える夏の言葉を、箇条書きでご紹介します。時候の挨拶には雛型こそあれど、実際の執筆にはオリジナリティを取り入れることで、より想いの伝わる文章になりますよ。

残暑の候・納涼の候・暮夏の候・晩夏の候・残炎のみぎり・残暑厳しき折・早涼の候・盆休み・送り火・送り盆・秋の蛍・鈴虫・松虫・カンナ・秋の芽吹・蕎麦の花・西瓜・弟切草・立秋・つくつくぼうし・小豆・大豆・花火・線香花火・ひぐらし・朝顔など

上記の単語を柔軟に取り入れながら、礼儀とオリジナリティが両立された時候の挨拶を作成していきましょう。

8月の時候の挨拶|コピペで使える!例文45選

「自分らしい時候の挨拶を作りたい!」と思っても、ゼロから制作するのはむずかしいもの。低例文である雛型を活用しながら、少しずつオリジナリティを取り入れてみましょう。上旬・中旬・下旬ごとに安心して使える時候の挨拶を記載しますので、ぜひご活用ください。

8月上旬の時候の挨拶

・猛暑到来となりましたが、〇〇様には変わらずお元気にお過ごしのことと存じます。
・8月に入り厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
・大暑の候、暑さ厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
・暑さますます厳しき折から、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
・うだるような暑さが続いておりますが、皆さまお障りなくお過ごしでしょうか。
・青空に入道雲の湧きあがる季節となりました。お元気でご活躍のことと存じます。
・連日暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか。
・立秋とは名ばかりの猛暑が続きます。皆様お変わりございませんか。
・残暑のみぎり、皆様におかれましては、一段とご壮健のこととお慶び申し上げます。
・お盆を前に蒸し暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
・連日の熱帯夜が続いています。いかがお過ごしでしょうか。
・処暑の折、久しくご無音続きで、恐縮に存じます。
・堪え難い暑さが続きますが、ご壮健にご活躍のことと存じます。
・8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、皆様変わらずお健やかにお過ごしのことと存じます。
・立秋を前に、まだまだ暑さ厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

8月中旬の時候の挨拶

・晩夏の候、貴社におかれましては、いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。

・初秋の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

・暦の上では立秋を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

・残暑もようやく衰えを見せるころとなり、お健やかにお過ごしでしょうか。

・蝉しぐれの降りそそぐ頃ですが、ご機嫌いかがでしょうか。

・強い日差しの合間にも、いくぶん秋の気配が感じられるようになってまいりました。お元気でお過ごしでしょうか。

・炎暑の折、ご無沙汰しており恐縮しています。

・厳しい残暑が続きますが、お変わりございませんでしょうか。

・暑さもひと段落しそうですが、いかがお過ごしでしょうか。

・暦の上では夏も終盤を迎えましたが、その後お変わりございませんでしょうか。

・残夏の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

・早涼の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

・土用過ぎの暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

・土用あけの暑さひとしおの侯、残暑お見舞い申し上げます。

・暑さもようやく峠を越え、にわかに秋めいてまいりました。いかがお過ごしですか。

8月下旬の時候の挨拶

・8月も残りわずか。夜風が心持ち涼しく感じるようになってまいりました。

・秋の気配を感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

・暦の上では処暑を迎えたとはいえ、暑さの名残りはなお留まっているようです。

・夏も終わりを告げようとしていますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

・行く夏を惜しむように、ひぐらしの声が聞かれる頃となりました。その後お変わりございませんでしょうか。

・涼しい風を感じる季節となりましたが、皆様ご壮健にてお暮らしでしょうか。

・時折吹く風に秋の気配を感じるこのころ、皆様ますますご健勝の段お慶び申し上げます。

・処暑の候、〇〇様におかれましては、ますますご隆昌のこととお喜び申し上げます。

・夏のお疲れは出ていらっしゃいませんか。お伺い申し上げます。

・黄昏時の風の涼しさに、秋の足音を感じる今日この頃。お変わりなくお過ごしでしょうか。

・晩夏の候、ご家族の皆様お健やかにお過ごしのことと存じます。

・夏のお疲れが出てくるころかと案じております。お体におさわりはありませんか。

・朝夕の風に秋の気配を感じる季節となりました。皆様お変わりありませんか。

・初秋の候、貴殿におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

・秋暑のみぎり、お健やかにお過ごしのことと存じます。

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