ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

試行錯誤の末に生まれたリッチなバター

Photo by muccinpurin

ここでしか買えないアイテムがそろう、成城石井で見つけた「TruffleBAKERY 海藻バター」。

フランス・ブルターニュの海で育った海藻とマルドンのシーソルをと使い、人気ベーカリーのTruffleBAKERY(トリュフベーカリー)と成城石井が試行錯誤の末生み出した、ちょっぴりリッチなバターです。

成城石井「TruffleBAKERY 海藻バター」

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原材料は、バター(国内製造)、乾燥ダルス、食塩、砂糖、あおさ粉(一部に乳製品含む)。株式会社ドレステーブルが製造しています。

海藻×バター。実はフランスでは定番の組み合わせ

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「海藻とバター!?」と驚く方も多いかもしれませんが、実はフランスではごくごく一般的な組み合わせ。どこのスーパーの乳製品売り場でも見かけるほどメジャーです。日本ではまだ馴染みの薄い海藻バターに着目し、成城石井とTruffleBAKERYがタッグを組み、海藻バターの魅力を広めるべく開発されました。

材料に使われている海藻は、海の幸の宝庫と言われるフランス・ブルターニュの海で育まれたダルスという種類の海藻を使用。さらに結晶が大きくサクサクとした食感が特徴の「マルドン」のシーソルトを使うこだわりよう。ちなみにマルドンの塩は英国王室御用達なんですよ。

磯の香りがぎゅっと詰まったごちそうバター

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焦茶色の部分が主役の海藻・ダルスのようです。ダルス単体で食べたことはなく、今回の海藻バターが初体験でしたが、例えるならば平べったいひじきのような……コリコリとした食感で、噛めば噛むほど磯の香りが口に広がる感じです。

バターと海藻の相性が気になるところでしたが、これが意外にも相性抜群。粒の大きいマルドンの塩も時折シャリッと顔を出し、ほどよい塩気がパンやクラッカーとよく合いますよ。

パスタソースやソテーに使っても

パンに塗るだけでなく、ゆでたパスタに絡めれば磯の風味をまとったおいしいパスタになります。また、ステーキのトッピングや魚をソテーする際に使えば、いつもとひと味違ったおいしさに出会えますよ。

意外なおいしさにハマりそう…

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海藻とバターという一見意外に思える組み合わせですが、マルドンの塩が架け橋をする形になり、磯の風味たっぷりのおいしいバターでした。パンに塗るだけでなくパスタや料理に使えばワンランクアップすること間違いなし。

日本ではまだまだマイナーなバターですが、ヒットの予感……!成城石井以外ではなかなか見かけることがない珍しい海藻バターを日々の料理に取り入れて、トレンドを先取りしてみては?
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