ライター : donguri

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2024年注目の花粉ワードは「クアッド70」「対流花粉」

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春になると多くの人を悩ませる花粉症。macaroni編集部は『iRobot(アイロボット)』が主催する “住環境における花粉対策セミナー” に参加し、花粉症の名医である石井正則先生に花粉対策について教えてもらいました。

この記事では、セミナーで教わった2024年の花粉注目ワード「スギ花粉のクアッド70」「対流花粉」について紹介。ぜひ今年の花粉対策のヒントにしてくださいね。

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JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科 石井正則医師
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。JAXA宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動している。最新の著書「めまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本」(二見書房)など。

今年も花粉に注意!3人に1人が重度花粉症

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アイロボットの調査では、花粉症に悩む人の3人に1人が過酷な「重度花粉症」ことがわかりました。目の痒みや鼻水といった症状のほか、判断力の低下やメンタルの不調を経験したという声も。勉強や仕事、家事など、日常生活にさまざまな支障が出ていると答えた人はなんと7割以上に達しました。

花粉症は早めの対策が大事。セミナーで教わった「スギ花粉のクアッド70」と「対流花粉」のワードから、花粉対策のヒントを読み解いていきましょう。

ほかのアレルギーも!?「スギ花粉のクアッド70」とは

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石井先生によると、スギ花粉症の人のうち約7割に「ヒノキの花粉症」「ダニ、ハウスダストアレルギー」「ブタクサの花粉症」があり、「鼻水・鼻づまり・目のかゆみがもっとも辛い」と感じているそう。石井先生はこれを「スギ花粉のクアッド70」と表現しました。

スギ花粉のクアッド70

  1. ヒノキの花粉症
  2. ダニ、ハウスダストアレルギー
  3. ブタクサの花粉症
  4. 鼻水・鼻づまり・目のかゆみがもっとも辛い
地域によって異なりますが、スギ花粉は2〜4月、ヒノキの花粉は3〜5月、ブタクサの花粉は8〜10月と飛散時期が異なるため、長期にわたって注意が必要です。これらの時期は普段からマスクや空気清浄機を活用するほか、アレルギー症状を感じたら早めに病院に行くようにしましょう。

またダニやハウスダストアレルギーは、家の中のチリやホコリによって発症することがあります。ホコリがたまらないようこまめに掃除をおこなったり、普段から空気清浄機を活用したりして対策することが大切です。

室内で花粉が循環?「対流花粉」とは

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花粉対策で見落としがちなのが、家の中の「対流花粉」です。対流花粉とは室内に入った花粉が床に落ち、人の動きなどによって空気中を舞う動きを繰り返すことを指します。石井先生によると現代の家は密閉性が高いため、花粉を閉じ込めてしまうことがあるのだそう。

家にできるだけ花粉が入らないようにすることを徹底したうえで、室内では空気と床を同時ケアすることが重要です。

対流花粉を防ぐには

  1. 花粉が家に入らないようにする
  2. 空気と床を同時ケアする
花粉が家に入らないようにするには、「レースカーテンを閉めて換気をする」「花粉シーズンは布団を外干ししない」「服についた花粉をしっかりと払ってから家の中に入る」といった方法があります。

対流花粉対策は「空気」と「床」に注目しておこないましょう。できるだけ空気清浄機は一日中稼働し、床の掃除は一日1回はおこなうのがおすすめです。花粉は人の動きによって舞い上がるので、家族がいない時間帯に掃除したり、外出中に稼働できるロボット掃除機を活用したりするのも効果的ですよ。

「花粉の除去」が根本的な対策のひとつに

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石井先生は「花粉にできるだけ触れない」ことが重要な対策になると言います。室内で重要な役割を果たしてくれるのが、空気中の花粉を取り除いてくれる空気清浄機です。

空気清浄機は「フィルター性能」が重要で、「HEPAフィルター」という高性能フィルターならほぼ確実に花粉をキャッチできるそう。アイロボットの調査では、約6割の人は空気清浄機を使用しておらず、使用している人も5割以上は「なんとなく買い」をしていることがわかりました。

花粉やアレルギー対策として空気清浄機を稼働するときは、しっかりと性能にも注目して選ぶことが大切です。

空気清浄機の選びのポイント

  1. 「なんとなく買い」に注意
  2. フィルター性能に注目

アイロボットから空気清浄機が登場

ロボット掃除機「ルンバ」を販売するアイロボットジャパンから、空気清浄機「Klaara(クラーラ)」が登場。

クラーラは花粉、ウイルス、カビなどを99.98%(※)除去する3段階フィルターシステムを採用した心地よい空間を実現する空気清浄機です。石井先生が花粉対策に推奨する「HEPAフィルター」のほか、ホコリやペットのフケを除去する「プレフィルター」、臭いやホルムアルデヒドを除去する「カーボンフィルター」の3つのフィルターを搭載しています。

※EN1822によるH13クラスで、ISO 29463の条件に従い、実施した試験結果。最大風量で0. I μm以上の粒子に対し、99.98%の捕集効果。実使用空間での実証結果ではありません。使用環境により効果は異なります。
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