ライター : よしみけ

保育園調理師/元パティシエ/薬膳コーディネーター

チョコレートが白くなるのはブルーム現象が原因

Photo by よしみけ

チョコレートを保管していたら、いつの間にか白っぽくなっていた経験はありませんか?白くなったチョコレートは食べてもいいのか?もしかしてカビ?と不安になりますね。

実は白くなるのは、「ブルーム現象」が原因です。本記事では、ブルーム現象が起きたときの対処法、疑問について説明します。

チョコレートのブルーム現象とは?カビとは違う?

ブルーム現象とは、チョコレートに含まれるカカオバターや砂糖が、表面から浮き出て白くなる現象のことを言います。主に保管方法が、適切でないときに起きやすいです。

また、白色や緑色の綿のようにふわふわしたものであれば、カビの可能性が高いです。においを嗅いだときに、カビ特有のにおいを感じる場合は、食べるのはやめておきましょう。

ブルーム現象の種類

ファットブルーム

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ファット=脂が原因でできる現象です。暖かい部屋に置きっぱなしにすることで、カカオバターが溶け出し白く見えます。また、テンパリングをした際に、温度調整が不適切だった場合も、同じようなブルーム現象が起きるので、温度管理には気をつけましょう。

見た目が悪くなるだけでなく、ざらつくような口溶けの悪い食感になります。

シュガーブルーム

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シュガー=砂糖が原因でできる現象です。冷蔵庫から暖かい室温に出すことで、急激な温度変化が起きます。その際に、チョコレートが結露し表面に水滴がつくことで、チョコレートの結晶が崩れ白くなります。

寒い屋外から暖房の効いた部屋に入ると、メガネが曇るのと同じ原理ですね。ファットブルームと違い、表面がザラザラするのが特徴です。

ブルーム現象のチョコレートはどうする?

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そのまま食べてもOK

見た目は白くなって気になりますが、傷んでいるわけではないので、そのまま食べても大丈夫です。ただし、風味や品質は悪くなっています。本来のチョコレートに比べると、味が落ちていることは忘れないようにしましょう。
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