ライター : macaroni 編集部

もう始まってる花粉…大掃除中も気をつけて

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毎年多くの人を悩ませる花粉症。スギ花粉は2月〜梅雨明け頃までがピークですが、アイロボットの調査では花粉症に悩む人のうち半数以上が「秋にも症状がある」と回答していることがわかりました。

秋の花粉にはブタクサやヨモギなどがありますが、ハウスダストやダニの死骸などもアレルギーを引き起こす原因に……。そのためホコリが舞いやすい大掃除中も注意が必要です。

macaroni編集部は、『iRobot(アイロボット)』が主催する “住環境における花粉対策セミナー” に参加。花粉症の名医・石井正則先生に家の中での花粉対策について教えてもらいました。

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JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科 / 石井正則医師
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。JAXA宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動している。最新の著書「めまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本」(二見書房)など。

家の中で大切なのは「空気と床の同時ケア」

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石井先生によると、家の中を快適な状態に保つには「空気と床の同時ケア」が重要なのだそう。花粉は空気中から床に落ち、人や空気の流れによってまた浮遊するという動きを繰り返すため、どちらか一方をきれいにしても意味がありません。

また現代の家は機密性が高いため、花粉を室内に閉じ込めてしまうことも。快適な環境に近づけるには、空気と床の両方をきれいにすることが大切です。

「空気のケア」のポイント

花粉シーズンはできるだけ一日中空気清浄機を稼働しておくようにしましょう。またフィルターの性能、花粉の除去率などにもこだわって選ぶのがポイントです。「HEPAフィルター」という高性能フィルターならほぼ確実に花粉をキャッチできますよ。

「床掃除」のポイント

花粉は人が動いたりドアが開閉したりすることで舞い上がるため、床掃除はできるだけ人がいない状態でおこなうのがポイント。外出時も稼働できるロボット掃除機を活用するのもおすすめです。

意外な盲点「大掃除」

花粉というと春のイメージが強いですが、大掃除中にアレルギー症状が出ることもあるため注意が必要です。アイロボットの調査では、花粉に悩む人のうち半数以上が秋にも症状を感じていることがわかりました。

石井先生は秋に症状を感じる原因は花粉だけでなく、ハウスダストやダニの死骸も影響している可能性が高いと考えています。

大掃除中はものをたくさん動かしたり普段手入れをしていない場所を掃除したりするため、溜まったホコリ一気に舞い上がってしまうことも。大掃除中こそ空気清浄機を稼働して、しっかりと対策しましょう。

空気清浄機の使用ポイント

  1. 密閉構造でパワーがあるものを使う
  2. 空気の流れを意識して位置を変更
  3. 24時間稼働
せっかく空気中の汚れを吸い込んでも、それが漏れてしまっては意味がありません。空気清浄機は密閉構造でパワーがあるものを選びましょう。また空気の流れを意識して空気清浄機を配置するのもポイント。暖房をつけているときはエアコンの対面に配置すると効果的です。

前述したように人の動きやドアの開閉でもホコリや花粉は舞い上がるので、空気清浄機は掃除中だけでなくできるだけ一日中稼働しておくようにしてくださいね。

家に花粉を「入れない」対策

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家に入ってしまった花粉を取り除くだけでなく、まず家の中に花粉を「入れない」対策も重要です。

まず換気をするときは、レースカーテンを活用して外からの侵入を防ぎましょう。外から家に帰るときは、服についた花粉を払ってから家の中へ入るのも大切です。とくにウールやニットなど凸凹としており花粉が入り込みやすいため注意が必要。花粉対策をするなら、ポリエステルやナイロンなどツルツルとした素材を選びましょう。

洗濯物は室内で干すのも効果的ですよ。
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