ライター : とも花

料理家 / レシピライター

重曹を入れた湯でパスタをゆでると中華麺になる?

Photo by とも花

「中華麺はないけどラーメンが食べたい!パスタならあるのに……」。そんなシチュエーションにぴったりなアイデアがSNSで話題になっています。それは「重曹を入れた湯でパスタをゆでると中華麺になる」という裏技。

SNSでは「やってみたい」「考えてくれた人に感謝」という声が続々。実際に試した人からは「本当に中華麺みたいになってちょっと感動した」という声も寄せられていました。

中華麺が手に入りにくい在外邦人の方々が実践されている方法ということを耳にしたことがあり、筆者も以前から興味を持っていました。今回、満を持して初挑戦してみたいと思います。

重曹を入れるとなぜ中華麺になるの?

ラーメンや焼きそばなどに使われる中華麺は「小麦粉・水・かん水」から作られています。アルカリ塩水溶液である「かん水」を小麦粉に混ぜるとグルテンに作用し、やわらかく弾力性のある麺ができあがるようですよ。中華麺特有の“あの香り”もこの「かん水」の働きによるもの。

重曹(=炭酸水素ナトリウム)は加熱した水に加えると「炭酸ナトリウム」になり、強いアルカリ性を示します。この湯を利用してパスタをゆでることで、モチモチとした中華麺のような仕上がりになるのです。

用意するもの

Photo by とも花

・お好みのパスタ(スパゲッティ1.6mm)…………100g
・重曹……大さじ1杯
・塩……小さじ2杯
・水……1L

注意点

  1. 重曹は「食品用」と明記されているものを使用する

手順

1. 湯を沸かす

Photo by とも花

大きな鍋かフライパンで湯を沸かします。

注意点

  1. アルミ鍋は重曹と反応して黒く変色するため使用するのを避け、ステンレスかホーローの鍋を使う

2. 火を止めてから塩と重曹を入れる

Photo by とも花

沸騰している湯に重曹を加えると一気に沸き上がり吹きこぼれる危険があるため、一旦火を止めてから塩と重曹を加えます。

3. パスタをゆでる

Photo by とも花

再び火にかけてパスタを加えます。吹きこぼれやすいので火加減に注意して鍋から離れないようにしましょう。

パッケージに表示されている時間より1.3~1.4倍長くゆでます。こちらで使用したパスタはスパゲッティ1.6mm、ゆで時間は7分と表示されていたため9~10分ほどゆでました。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ