ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

韓国発の「薬菓(ヤックァ)」がプチブーム

Photo by muccinpurin

次々とあらたなヒットアイテムが登場する韓国グルメ市場。本記事では、韓国発のお菓子「薬菓(ヤックァ)」をご紹介します。

韓国で古くから愛される伝統菓子で、日本でもSNSを中心にひそかなブームになっているようですよ。

韓国の伝統菓子「薬菓」とは?

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薬菓とは、韓国の伝統的なお菓子のこと。韓国で作られる韓菓(ハンクァ)のなかでも油や蜜を使って作られるものを「薬菓」と呼ぶのだそうです。韓国では古くからおやつやお供物として親しまれてきた薬菓。韓国の歴史ドラマにも度々登場しています。

小麦粉、ごま油、はちみつで作られた生地を伸ばし、型抜きしたものを低温の油で煮るように揚げて作られます。花やボタンのようなかわいらしい形と、ほんのりとやさしい甘さが特徴です。

「薬菓マカロン」や「薬菓クッキー」も派生

韓国ではレトロブームの流れで薬菓が注目を集め、YouTubeやInstagramなどで取り上げられて瞬く間にトレンドに。確かに新しさこそないものの、茶色い色合いがどことなく懐かしくて親しみやすいビジュアルです。

そのまま食べるだけでなく、現地のカフェでは薬菓を使った「薬菓マカロン」や「薬菓クッキー」も販売されています。薬菓をのせて焼き上げたマカロンやクッキーは、見た目のかわいらしさが何割も増し、写真映えも抜群。ほかにもアイスやかき氷にのせたりと、さまざまな進化系薬菓スイーツが登場しています。

薬菓はどんな味なの?実際に食べてみた

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ごま油とはちみつで練り上げた生地を油で揚げた薬菓、どんな味か気になりますよね。通販で取り寄せて実際に食べてみました。袋入りのキャンディーくらいの袋に120g入ったものを購入してみました。

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直径約3.5cm、厚みは約3mmほどのひとくちサイズ。ひとつずつ個包装されているので保存や携帯にも便利そうです。

しっとり食感とやさしい甘さが魅力

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ほんのりとごま油の香ばしい香りが漂います。はちみつも入っているせいかごま油の香りが中和されていて、料理に使われているときとは異なるやさしい香りです。見た目はお花のようなボタンのような、いずれにせよふんわりとしたかわいらしいビジュアルで、初見ですっかり心を奪われてしまいました。

味はしっとり系の揚げドーナツに似ている

味は、しっとり系の揚げドーナツ。日本のコンビニで売られている生地を絞って揚げたクッキーの味と食感に近いものがあります。クッキーほどサクサクではなく、どちらかといえばしっとり系。ちびちびつまみながらコーヒーを飲むのもよさそうです。
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