ライター : 小田中雅子

ライター

季節のフルーツを身近に楽しめる「果実園リーベル」とは?

Photo by 小田中雅子

フルーツのおいしさを存分に楽しめる「果実園リーベル」は、創業30余年の老舗フルーツパーラー。そのストーリーは創業者の長嶺 卓さんが、若かりし頃、あるフルーツパーラーで見かけた親子の姿から始まりました。

その当時、フルーツといえば高級品。高価だったフルーツパフェを親子ふたりで分け合う姿を見た長嶺さん。「分け合うことなく、それぞれがひとつのパフェを食べられるようなリーズナブルな価格の店ができれば」と思い、フルーツパーラーを作るに至ったのだそう。

以来「果実園」は、“果物は特別な食べ物ではなく、身近に、もっと日常に”をテーマに、旬のフルーツのおいしさを届けてくれます。

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目利きをするのは、50年以上も仕入れに携わってきた熟練の目を持つ長峰さん。長年の間に築き上げた仲卸会社との信頼も厚く、今も市場に赴き、店舗のためのフルーツを選んでいます。

このため「果実園」では、毎日とびっきり新鮮で質の良いものを仕入れることができるのです。

明るい空間でフルーツを!果実園リーベル目黒本店

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緑いっぱいの入口。店の中も緑であふれています
「果実園」は1993年に第1号店が目黒に誕生します。そのときは「果実園」という名前でしたが、目黒店の移転に伴って名称が「果実園リーベル」となります。

現在「果実園リーベル」は目黒店のほか、「果実園」のままの店名の東京店を始めとして、首都圏に直営・フランチャイズ合わせて14店舗を展開しています。

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店頭にはその日届いたばかりのフルーツがぎっしり並びます
各店舗のメニューは、フルーツサンドやフルーツパフェといった定番は共通しつつも、ブッフェスタイルや、和風のデザートを取り入れるなど、それぞれの店舗に合わせてバリエーションがあります。

もちろん、どの店も主役はフルーツ。どこを訪れても、新鮮でおいしいフルーツが楽しめることには変わりありません。

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白やナチュラルな木目が基調の店内。カラフルなフルーツが映えます
ご紹介するのは目黒店。JR目黒駅から歩いて3分のビル2階にあります。3年ほど前に内装をリニューアル。大きなガラス窓から光が差し込み、大テーブルを中央に置いた、明るく開放的な雰囲気になりました。

入口近くにはカラフルなフルーツがあふれんばかりに飾られていて、訪れた瞬間からワクワクします。

目黒店は、朝7時30分から平日は夜10時まで営業。メニューは定番のフードやデザートのほかに、モーニングやランチもあります。朝、フルーツいっぱいのモーニングでビタミンチャージしたり、夜、飲んだ帰りの〆パフェを楽しんだりと、一日中いつ訪れても楽しめます。

心華やぐ!「果実園リーベル」おすすめスイーツメニュー3選

1. フルーツがダンスをしているような「フルーツパフェ」

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1,580円(税込)
創業以来、変わらぬ人気を誇るのが「フルーツパフェ」。使われているフルーツは、イチゴ、リンゴ、メロン、オレンジ、スイカなど約9種類。さらにトッピングなどにブルーベリーなど季節変わりのフルーツが加わることもあり、使われる種類は実に豊富です。

「果実園」のパフェの主役はフルーツ。コーンフレークなどは使わず、フルーツと生クリーム、3種類の自家製アイスクリームとシンプルな構成です。

フルーツの甘さが際立つように、生クリームやアイスクリームの甘さは控えめ。乳脂肪分も少なく、フルーツとクリーム類の絶妙なバランスが、「果実園」のパフェの魅力です。

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フルーツの下には、バニラ、ストロベリー、メロンのアイスクリームが
こだわりは味だけではありません。パフェが登場すると圧倒される、そのビジュアルです。

大きくカットされたフルーツがたっぷり盛り付けられ、どこから見ても華やか。長嶺社長はこのパフェを「踊るパフェ」と呼ぶそうですが、職人技で飾り切りされたフルーツが、まるでパフェグラスの上でダンスをしているようです。

オーダーを受けてからカットされるというフルーツは瑞々しく、ジューシー。その日、一番おいしい状態にある果物しか出さないため、フルーツの甘みを存分に感じられます。

シンプルなパフェながら、一度食べると忘れられない印象が残るのは、いつも食べているフルーツと一線を画すような甘さや瑞々しさが感じられるからでしょう。

2. ぜいたくの極み!「宮崎マンゴーパフェ」

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4,500円(税込)
パフェファンの楽しみが、季節限定で登場するスペシャルなパフェ。イチゴの「あまおう」やシャインマスカットなど、その季節にしか味わえないフルーツをふんだんに使ったリッチな気分になれるパフェです。

5月から7月にかけて登場する予定の「宮崎マンゴーパフェ」もそのひとつ。

宮崎マンゴーは、まるで蜂蜜のような甘さがあり、繊維感もなくやわらかな果肉が口の中でとろけていきます。南国果実に感じられる特有の臭みなどもなく、後味もスッキリ。その濃厚な甘さの余韻にうっとりします。

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どこまで食べてもマンゴー! 最後までマンゴーがぎっしり詰まっています
パフェにはこの希少な宮崎マンゴーが2個近く使われています。生クリームとバニラアイスクリーム以外はすべてマンゴーというぜいたくなパフェです。

「果実園」では、「フルーツパフェ」以外にイチゴ、メロン、マンゴー、チョコレートなど常時8種類ほどのパフェが用意されています。

フルーツへのこだわりは徹底していて、まだ提供するクオリティではないと判断すると、そのフルーツのパフェをメニューから外すこともあるのだそう。「フルーツの本物のおいしさを知ってほしい」という想いの現れです。

3. フルーツがゴロゴロ入った人気ケーキ「ミックスズコット」

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店頭のショーケースには、「ズコット」がカラフルに並べられています
マリトッツォの次に流行るスイーツとして注目された「ズコット」。「果実園」ではオープン当初から、定番メニューとして提供されています。

「ズコット」とはスポンジの中に生クリームやフルーツなどを詰め、ドーム型にしたケーキのこと。

「果実園」の「ズコット」は、フルーツが8割、生クリームやスポンジは残りの2割と、とにかくフルーツがたっぷり。大ぶりにカットされたフルーツがケーキの中にも外にもゴロゴロ。ビジュアルのインパクトも抜群です。

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ミックスズコット:イートイン1,200円、テイクアウト1,180円(税込)
「ズコット」は、いちごやシャインマスカット、桃、いちじくなど季節のフルーツを使ったものが常時7〜8種類ほど用意されています。

通年販売されているのが「ミックスズコット」。使われているフルーツはいちご、キウイ、マンゴーの3種類です。彩りの美しさで選ばれたそうですが、味わいもそれぞれに個性があり、多彩なおいしさが楽しめます。

ケーキはすべて店内のキッチンで作られていて、使われるフルーツも新鮮そのもの。サイズも大ぶりなケーキですが、そのほとんどがフルーツなので、ペロリと食べられます。

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スイーツはそのほか、大きくカットされたフルーツがてんこ盛りのパンケーキやクレープ、シンプルにフルーツを楽しむフルーツサラダなど、フルーツ好きにはたまらないメニューがラインアップ。

渋谷店などでは、フルーツを使った抹茶タルトやあんみつといった和風デザートも楽しめます。フルーツとスイーツの甘いハーモニーをそれぞれの店舗で楽しんでみたいですね。

モーニングやランチに!「果実園リーベル」おすすめフードメニュー

朝ごはんにもぴったり、断面萌えの「フルーツサンド」

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単品 1,320円(税込)
パフェと人気を二分するという「フルーツサンド」は、朝から晩まで食べられます。オーダーを受けてから作るため、パンはふんわりと軽く、フルーツもジューシー。

生クリームには乳脂肪分が低く、ミルクの匂いがあまりしないものが使われ、軽い食べ心地です。カットしたときの断面を考えて並べられたフルーツは、彩りがカラフル。見ているだけで楽しいサンドイッチです。

Photo by 小田中雅子

ゴロゴロと大きめにカットされたフルーツは存在感が抜群。フルーツの味がしっかり伝わり、サンドを頬張ると次々と多彩な味わいが現れ、まるで万華鏡のよう。やみつきになるおいしさです。
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