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えびの食べ過ぎは体に悪い?
刺身や寿司として生のまま食べたり、ソテーやフライにしたりとさまざまな調理法があるえび。適量を食べるときには問題がないものの、えびを過剰摂取すると体に影響が出るおそれが。えびを食べ過ぎるとどんなデメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
えびの食べ過ぎによる体への影響5つ
体への影響
- 痛風のリスクが増加する
- 腹痛や下痢をおこす
- 気持ち悪い・吐き気をもよおす
- アレルギーをおこす
- 食中毒のリスクがある
痛風のリスクが増加する
えびは痛風のリスクを高めるプリン体が多く含まれています。本来プリン体は尿酸として排泄されますが、体内で過剰になると尿酸値が高くなったり、痛風を引き起こしたりします。
えびのなかでもプリン体が多いのは大正えびで、100gあたりの含有量は約273mg。尿酸値が高い方は注意しましょう。(※1,2,3)
えびのなかでもプリン体が多いのは大正えびで、100gあたりの含有量は約273mg。尿酸値が高い方は注意しましょう。(※1,2,3)
腹痛や下痢をおこす
えびに限らず、食べ過ぎは消化不良を引き起こし、下痢につながるおそれがあります。とくにえびの殻には、キチンやキトサンという食物繊維が多く含まれている点に注意。食物繊維が多い食べ物は消化されにくいので、胃腸の調子が悪いときはえびの殻を食べないようにしましょう。(※4,5,6)
気持ち悪い・吐き気をもよおす
食べ過ぎると胃に負担がかかり、胃もたれや吐き気につながるおそれが。また、えびを食べて吐き気を感じる場合は、食べ過ぎのほかに食物アレルギーや食中毒が原因となっていることもあります。吐き気や気持ち悪さが治まらない場合は、病院を受診してくださいね。(※7,8,9)
アレルギーをおこす
毎日同じものを食べ続けていると、腸に抗体ができてアレルギーを発症するケースがあります。えびを食べた後に体調不良になるが、えびを食べないようにしたら体調がよい……という場合は、アレルギーを起こしているおそれが。また、えびアレルギーは大人になってから発症することが多いと言われています。(※10,11)
食中毒のリスクがある
生のえびには「腸炎ビブリオ」という細菌が含まれているため、食中毒を引き起こすリスクがあります。下痢や腹痛、嘔吐など食べ過ぎたときと似たような症状が出るため、見分けがつきにくいかもしれません。生のえびを食べたあとにこのような症状が出た場合は食中毒が原因かもしれないので、病院を受診してくださいね。(※4,7,9)
えびを食べ過ぎると太るのか
えびのカロリーは種類によって差があり、100gあたり77~90kcalです。糖質や脂質の量が少なく、太りにくい食べ物だといえますよ。
しかし、天ぷらやフライなど油を多く使う料理では、脂質が増えてカロリーが高くなります。体重を増やしたくない場合、えびの揚げ物の食べ過ぎには注意しましょう。(※12,13,14)
しかし、天ぷらやフライなど油を多く使う料理では、脂質が増えてカロリーが高くなります。体重を増やしたくない場合、えびの揚げ物の食べ過ぎには注意しましょう。(※12,13,14)
えびの一日摂取目安量
プリン体の摂取量は1日400mgが目安。これは大正えび約146g、車えび205g、芝えび約277gに相当する量です。
プリン体はえび以外にも含まれているため、えびを摂る量は多くても一日100g程度にとどめましょう。大正えびなら8尾、車えびなら5尾、芝えびなら11尾が目安です。(※1,2,15)
プリン体はえび以外にも含まれているため、えびを摂る量は多くても一日100g程度にとどめましょう。大正えびなら8尾、車えびなら5尾、芝えびなら11尾が目安です。(※1,2,15)
適量なら体にいい!えびに期待できる健康効果
えびの栄養と効果
- 筋肉や髪を作る「たんぱく質」
- コレステロールの吸収を抑える「タウリン」
- 抗酸化作用がある「アスタキサンチン」
えびには筋肉や髪のほか、ホルモンや抗体の材料になるたんぱく質が豊富。たんぱく質が分解される過程でできるタウリンは、コレステロールの吸収を抑えたり、肝臓の機能を高めたりしてくれます。
また、えびの色素成分のアスタキサンチンには抗酸化作用があり、紫外線による肌の老化対策に役立ちますよ。(※5,16,17)
また、えびの色素成分のアスタキサンチンには抗酸化作用があり、紫外線による肌の老化対策に役立ちますよ。(※5,16,17)
えびの食べ過ぎに注意しよう!
たんぱく質やアスタキサンチンなど、さまざまな栄養が含まれているえびですが、食べ過ぎには注意が必要。プリン体の過剰摂取につながったり、消化不良による下痢や吐き気が起こったりするおそれがあります。食べ過ぎなければ問題ありませんので、適量を楽しむようにしましょう。
【参考文献】
※12 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2022/09/16参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。