ライター : macaroni トレンド

2022年10月。沖縄黒糖と富山昆布の包括協定を締結

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2022年10月13日(木)、沖縄黒糖と富山昆布の包括協定が締結されました。

江戸時代から明治時代まで北前船によって交易がおこなわれ、日本の各地域に根付いてきた両食材。現在は沖縄黒糖や富山の昆布などのローカル食材は、 地産地消もしくは東京などの大都市への流通がメインなのだそう。北陸昆布協会と沖縄県黒砂糖協同組合は、今後は一部の地域だけではなく、各地域でも消費を促していくことが重要であると考え、包括協定を結んだとのこと。

その活動のひとつとして、富山県のレストラン「ヘルジアン・ウッド ザ テーブル」にて、沖縄黒糖と昆布を使ったランチコースの提供が開始予定。 また、沖縄県と富山県のこども食堂へ、 沖縄黒糖と昆布の提供とヘルジアン・ウッドの熊野泰博シェフが手がけたレシピの提供が予定されています。

本記事では、同レストランにて提供予定の特別ランチコースの内容をご紹介します。

沖縄黒糖×富山昆布。「ヘルジアン・ウッド ザ テーブル」で特別コースを提供予定

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富山県立山町にあるビレッジ「ヘルジアン・ウッド」。辺りは山やハーブに囲まれ、豊かな田園風景が魅力の複合施設です。

施設内に併設されたレストラン「ヘルジアン・ウッド ザ テーブル」では、施設内で収穫したハーブなどを用いた驚きの品々を提供しています。
熊野 泰博シェフ 富山県滑川市出身。 東京、フランスのブルゴーニュ、ブルターニュの星付きレストランで修行。ミシュランガイド東京 2020から3年連続一つ星を獲得のレストラン「sio」のシェフを務め、2022年2月にヘルジアンウッドのシェフに就任。
沖縄黒糖と昆布を使ったランチコースは、ヘルジアン・ウッドの熊野 泰博シェフが手がけます。合計5品、ペアリングの飲み物という内容。

コースの内容

大門素麺 / 昆布

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ひと品目は「昆布のゼッポリーニ」。富山県黒部市生地の羅臼昆布の老舗、四十物昆布の上黒とろろ。日本最南端の島、波照間産の黒糖が使用されています。

さらには、胃に食事開始の合図を知らせてくれる汁物も……。鳥出汁、しょうゆ、お野菜昆布(四十物昆布・北海道歯舞産)で構成されたやさしいつゆと、富山県砺波の名物そうめん「大門素麺」です。

※昆布のゼッポリーニは、現在一部のコースで提供されています。

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海藻類を混ぜ込んで作られるイタリア料理のゼッポリーニ。本メニューでは、上黒とろろが風味を増す役割を果たしています。からすみとエディブルフラワーも添えられており、まるで手のひらサイズの花畑のよう……。

昆布とチーズ、双方がもつアミノ酸系の成分が相乗効果を発揮し、口の中で旨みを増大させていきます。

カモミール・ライム・シークワーサー Sparkling

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沖縄のシークワーサーとカモミールを組み合わせた一杯。

グラスに鼻を近付けると、カモミールのフローラルな香りがふわり。飲むと印象は少し変わり、柑橘のさわやかな風味が立ち込めます。どこかオリエンタルで、やわらかい飲み心地がコースの始まりを軽やかに演出してくれます。

鮭 / 蕎麦

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ポテトサラダと鮭マリネを包んだ「蕎麦粉ガレット ~focus on 沖縄ちんびん~」。ガレットに添えられた「人参~focus on 沖縄しりしり~」は、四十物昆布、北海道南産がごめ昆布が和えてあり、昆布特有のねっとり感と人参のシャキシャキ食感のコントラストが印象的です。

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ガレットを半分に切ってみると……。西表の沖縄黒糖と昆布マヨネーズで味付けされた「ポテトサラダ」、昆布〆カット昆布で風味付けされた「北海道産鮭マリネ」が包まれていました。

いずれも四十物昆布が使用されており、ひと口食べるごとに旨みの層を感じられます。

バタバタ茶・蕎麦茶・麦芽糖

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富山県下新川郡朝日町で生産されているバタバタ茶と、香ばしい蕎麦茶をブレンドし、麦芽糖でほのかに甘み付けされた一杯。麦芽糖は富山県「島川あめ店」のもの。

このあとに提供される蕎麦粉ガレットの “香ばしさ” とリンクする、芳醇な味わいが特徴的です。香ばしさはありつつも、甘みのおかげで角のない飲み口に。
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