肉などの煮込み料理、パスタに最適

硬水に含まれるカルシウムは、肉の臭みを消したり灰汁を出しやすくしたりします。そのため、ビーフシチュー等の煮込み料理にぴったりです。また、パスタをゆでる時も硬水がおすすめ。硬水のカルシウムとデンプンが結び付いて、コシのあるゆで上がりになりますよ。

和食には向かない

硬水は、和食には向きません。なぜなら、硬水に含まれるミネラルで旨味成分であるアミノ酸やタンパク質が逃げてしまうからです。また、硬水の独特な風味は素材の味を邪魔してしまいます。繊細な味付けの料理に使うのは避けましょう。

コーヒーや紅茶は苦味を抑える効果が

飲み物には、軟水が一般的におすすめです。しかし、硬水でコーヒーを淹れると、マグネシウムやカルシウムのはたらきで、酸味や苦味が緩和されます。

また、紅茶の渋みを感じさせるタンニンを抑えるはたらきもあります。コーヒーや紅茶の苦味、渋みが苦手な場合は硬水を使ってみてください。

軟水の特徴

軟水はクセがなく素材の味を邪魔しないため、素材本来の味を楽しむ料理や飲み物に適しています。

和食や炊飯に最適

素材の味を楽しむ和食や、炊飯には軟水が最適です。とくに、お米は水によって炊き上がりに差が出ます。お米本来の甘みを引き出したり、ふっくらとした炊き上がりにしたりするためには軟水を使いましょう。

クセのある肉料理には向かない

軟水はミネラルの含有量が低いため、クセのある肉などの煮込み料理には向いていません。なぜなら、灰汁が十分に抜けずにクセが残ってしまう可能性が高いからです。とくに洋風の煮込み料理には硬水の方が適しています。
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