ライター : ますだなな

管理栄養士

体にいい!豆乳の栄養成分をチェック

栄養素無調整豆乳に含まれる量
100gあたり1杯(200g)あたり
カロリー43kcal86kcal
たんぱく質3.6g7.2g
脂質2.8g5.6g
糖質1.4g2.8g
食物繊維0.9g1.8g
1.2mg2.4mg
カリウム190mg380mg
カルシウム15mg30mg
マグネシウム25mg50mg
(※1)
豆乳には良質なたんぱく質が含まれています。たんぱく質は筋肉や皮膚、臓器、生体防御に役立つ免疫細胞などの元となる成分です。また、酵素やホルモンとして代謝を助けるはたらきがあります。

は身体に必要なミネラルの一種で、不足すると鉄欠乏性貧血の原因となります。豆乳には鉄が含まれるので貧血対策におすすめです。(※2)

豆乳の機能性成分

  1. 骨の健康を保つイソフラボン
  2. 腸内環境を整えるオリゴ糖
  3. 乳化作用があるレシチン
  4. 抗酸化作用があるサポニン
豆乳には、さまざまな機能性成分が含まれます。イソフラボンは骨の中のカルシウムを溶け出さないようにするはたらきがあり、骨を健康に保つのに役立ちます。

オリゴ糖によって腸内の善玉菌が増えると、血中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすのにつながると考えられています。またレシチンの乳化作用やサポニンの抗酸化作用により、悪玉コレステロールが血管内に蓄積することを抑制します。(※3,4,5,6)

無調整豆乳と調製豆乳の栄養価の違い

栄養素100gあたりに含まれる量
無調整豆乳調整豆乳
カロリー43kcal61kcal
たんぱく質3.6g3.2g
脂質2.8g3.6g
糖質1.4g3.7g
1.2mg1.2mg
カリウム190mg170mg
カルシウム15mg31mg
マグネシウム25mg19mg
(※1,7)
無調整豆乳は大豆をつぶして絞った豆乳で、水以外のものを加えていません。調製豆乳は砂糖、塩、油脂、香料などを加えて味を調え飲みやすくした豆乳です。

栄養価にも違いがあり、大豆固形成分の割合が無調整豆乳は8%以上、調製豆乳は6%以上と決められています。また調整豆乳は砂糖が入っている分、カロリーや糖質が高いです。(※8,9)

豆乳と牛乳の栄養価の違い

栄養素100gあたりに含まれる量
無調整豆乳牛乳
カロリー43kcal61kcal
たんぱく質3.6g3.3g
脂質2.8g3.8g
糖質1.4g4.8g
1.2mg0mg
カリウム190mg150mg
カルシウム15mg110mg
マグネシウム25mg10mg
(※1,10)
豆乳と牛乳を比較するとたんぱく質は同程度ですが、カロリー、脂質、糖質が低いです。そのため、豆乳はダイエット中の方にもおすすめ。

また、鉄は牛乳には含まれませんが豆乳には含まれます。鉄は日本人にとって不足しがちな栄養素なので、貧血の対策のため豆乳を積極的に活用してみてください。(※8,11,12)

豆乳の栄養を活かす飲み方・調理法

ポイント

  1. ビタミンCが豊富な果物と合わせる
  2. ビタミンDが豊富なきのこや魚介類と合わせる

ビタミンCが豊富な果物と合わせる

豆乳に含まれる鉄は非ヘム鉄なので、吸収を良くするためにビタミンCを同時に摂り、補うことが大切です。

ビタミンCを多く含む食べ物として代表的なものが野菜や果物です。果物のなかでは、柑橘類、キウイフルーツなどの酸味の強い果物がビタミンCを多く含んでいます。(※8,13)

ビタミンDが豊富なきのこや魚介類と合わせる

カルシウムは骨や歯の形成に不可欠な成分で、豆乳に豊富に含まれます。カルシウムの吸収に重要な役割を果たすのがビタミンD。腸でのカルシウムの吸収を促進することで、体内でのカルシウムの利用を促します。

ビタミンDが多く含まれるきのこ類、魚介類と豆乳を組み合わせるのがおすすめです。(※14,15)
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