品質を保つ「保存方法」

三嶋 品質を保つためには、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。お米は高温多湿が大敵で、白米は精米直後から空気に触れると酸化が進み、風味が落ちていきます。米袋には空気穴が開いているため、購入したらすぐ密閉容器に移し替えましょう。

また、1カ月で食べきれる量を毎月購入すると、品質を損なわずに食べ続けることができますよ。

仕上がりを左右する「ほぐし方」

Photo by 象印マホービン株式会社

三嶋 正しいほぐし方をしないとお米が潰れてしまいます。お米をほぐすときは、十字に切り込みを入れて4等分にしたら、ブロックごとに底からごはんを持ち上げ、かたまりを切るようにほぐします。

こうすることで、混ぜる回数を最小限にしながら全体が均等に混ざるんです。余分な水分もしっかり飛びますよ。

手作業のポイントさえ覚えればおいしいごはんが炊ける

「計り方、研ぎ方、水の種類、ほぐし方、保存方法をマスターすれば失敗知らずです!塩梅がむずかしい硬さや粘り気の調整は、炊飯器にお任せしましょう。これぞ技術が発達した、この時代ならではの炊き方ですね」と三嶋さん。

年々進化している炊飯器や米業界。今後も最適な炊き方が徐々に変わる可能性もありますが、まずは令和版の炊き方として情報をアップデートしてみてください。
取材・文/内山 栞(macaroni 編集部)
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