ライター : akiharahetta(有竹亜季)

フードコーディネーター / 野菜ソムリエ/料理人

いま一番注目の新星アウトドアスパイス

Photo by akiharahetta

SNSや各メディアでよく目にするようになった「アウトドアスパイス」という言葉。キャンプ飯を簡単においしくしてくれると、キャンパーの間で人気の調味料です。いくつかの商品が発売されていますが、いずれもそのおいしさと便利さが話題になり、家庭でも使われる万能調味料として愛されています。

とはいえ、試したことない人もまだまだいると思います。筆者もそのなかのひとり。カレーに使うガラムマサラや、ハーブ入りのフレーバー塩なら使った経験がありますが、どこが違うのでしょう。

本記事でご紹介する「アウスパ」は、アウトドアスパイス界に新しく登場した新星。試すならコレかも!と、ピンときて入手しました。

スパイス好きによるスパイス好きのための「アウスパ」

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1,210円(税込)
「アウスパ」は、2021年4月26日に発売されたばかり。アウトドアブランド「MELAME(メレーム)」が手掛けるアウトドアスパイスで、従来のスパイスに物足りなさを感じ、自ら納得いく商品を開発したという本格派です。

スパイスならやはりこの方ということで、スパイスのプロである、カレー屋「秋葉原カリガリ」の二木社長に監修を依頼したそう。カリガリは、神田カレーグランプリ2019でグランプリを受賞した、カレー界きっての注目店です。

カレーの名店がかかわっている本格アウトドアスパイスなんて期待してしまいますよね。

原材料にこだわりが詰まってる

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まず気になるのは、スパイスの種類。「アウスパ」に使われているのは、黒胡椒、クミン、コリアンダー、オールスパイス、花椒、カルダモン、シナモン、陳皮、グローブ、バジル、オレガノです。そこへ塩とガーリック、黑白胡麻を加えて作られているよう。

実に10種類以上のスパイスがミックスされています。監修したのはプロ中のプロですから、巧みな調合に違いありません。

見た目や香りは?

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中身を小皿に出して、見た目や香りを確認してみましょう。見た目は、茶色くガラムマサラに似ています。違いは、つぶつぶとした胡麻が混じっていることくらい。

続いて香りを確認。ふむふむ、香りはガラムマサラやカレー粉とは明らかに違います。もっと和を感じるアジアン寄りの香りで、親しみやすさがありますよ。中華と和風の中間といった感じでしょうか。

パッケージに赤文字で※カレー味では御座いませんと書かれている通り、香りから想像するにカレーでないことは明らか。

さっそくスパイスチキン作りに挑戦

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材料や香りの確認をしたところで、いよいよ実食に移りたいと思います。とにもかくにも味わってみないことには始まりません。できるだけアウトドアで食べるものにしたいので、メニューはシンプルなスパイスチキンを選びました。

用意したのは、から揚げ用の鶏もも肉。ボウルに鶏肉を入れ「アウスパ」をたっぷり振りかけてもみこみます。塩が調合されているので、味付けはこれ1本。ほかには何も足さずに作ってみましょう。

香りだけでごはんがススム!スパイシーの極み

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冷蔵庫で1時間ほど寝かせ、スパイスが馴染んだ頃合いをみはからい焼いていきます。アウトドアを意識して、使った調理道具はスキレット。ジュージューといい音をたてながらおいしそうなスパイスチキンが焼きあがっていきます。

んん~!香ばしくてスパイシーないい匂い!匂いだけご飯が食べられそう(笑)味わいはさらに上をいっていました。ガツンとパンチの効いた濃厚さで、ご飯もよりもビールって感じです。

ビリっと舌にしびれる花椒や、後味をスースーと爽やかにしてくれるグローブがビールとの相性抜群。

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ちょっと焦げたところなんて最高においしいですよ。なるほど、たしかにこれはアウトドア向き。アウトドアでは、風があるため火力が安定しなかったり、炭を使ったりしますよね。食材がところどころ焦げるなんてしょっちゅう。

焦げ目の香ばしさがおいしい「アウスパ」はまさにもってこい。スキレットで焼いたのに直火で焼いたような味わいです。しかも冷めてもおいしくて大感激!アウトドアスパイスって肉をワイルドに味わうための調味料なのかも。
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