ライター : やむ

温泉旅行好きグルメライター

本格スパイシーな味わいの「ガラムマサラ」とは

インドの万能スパイスとして知られる「ガラムマサラ」とは、さまざまな種類のスパイスを調合した植物由来の調味料です。風味付けに使われ、少量でも独特の香りが楽しめます。

インドにおいてガラム=ホット(Hot)、マサラ=薬やスパイスといった意味があり、お肉の下味として使ったり料理のアクセントとして加えたりなど、スパイシーな味わいを活かした料理に使われる機会が多いです。

ガラムマサラの原材料

ガラムマサラに配合されるスパイスの種類や分量の規定はなく、地域や家庭によって異なります。味の土台となるベースのスパイスと、香りや風味の決め手となるトップのスパイスの2種類を調合して作られるのが特徴です。

ベースとなるスパイスは、コリアンダー・クミン・クローブ・ブラックペッパー・シナモンなど聞き馴染みのあるものばかり。アロマの役割をもつスパイスは、ナツメグ・ローレル・フェンネルなどがあげられます。

ガラムマサラとカレー粉の違い

ガラムマサラとカレー粉は、「発祥の地」「使われるスパイスの種類」「ターメリックの有無」の3点が異なります。

・ガラムマサラ:インド発祥、3~10種類のスパイス、ターメリックなし
・カレー粉:イギリス発祥、20種類以上、ターメリックあり

カレー粉はインド発祥のスパイスだと思われがちですが、実はイギリス発祥のミックススパイスです。1,800年前後にインドに赴任していたイギリス人がスパイスを持ち帰ったのをきっかけに広まり、日本でもなじみ深いカレー粉が誕生しました。カレー粉にはターメリックが配合されているので、カレーらしい発色をしています。

ガラムマサラの使い方

カレーの隠しスパイスとして使う

本場インドでは地域や家庭によってさまざまなカレーが作られ、油を使わずにガラムマサラと野菜、お肉をメイン材料としています。日本ではカレールーで作るのが一般的なので、カレーの隠しスパイスとしてガラムマサラを使うのがおすすめです。

少量でも本場インドのカレーに近い、本格的な風味と奥行きのある味わいに仕上がり、いつもとひと味違ったカレーが完成しますよ。

肉の下味・風味付けに使う

肉の下味としてガラムマサラを使うと、風味付けだけではなく臭みを消すことができ、おいしく仕上がります。下味として使うとクセのある味になりそうですが、意外とガッツリと味がつかず隠し味程度に効きますよ。

お肉の下味だけではなく、ソーセージやベーコンなどの加工肉とも相性抜群です。
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