7. 鴨なんばや鴨ざる蕎麦などで「京鴨」

濃い赤身とうっすら桃色がかった脂味のコントラストが美しい鴨肉。普段あまり食べる機会が少ないとされることも多い鴨肉ですが、京都は他県に比べ鴨肉を多く食べる文化があるとされています。徹底した品質管理をおこなって育てられる「京鴨」ブランドを担う農産会社があり、質の良い鴨肉は広く親しまれています。

また、京都にはおいしい鴨料理を提供しているお店が多くあります。鴨せいろや鴨なべがいただける「そば処 枡富(ますとみ)」、鴨なんばや鴨ざる蕎麦の「手打ち蕎麦 かね井」など、気軽に鴨肉を楽しむことができますよ。

おすすめ店:味浪漫 いしがま亭(河原町)

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2,420円(税込) 京鴨の天ぷらとおばんざいランチ
おいしい京鴨の料理がお手頃価格でいただける「味浪漫 いしがま亭」。店名にあるように、石窯で焼き上げるピザやハンバークも自慢のお店です。高瀬川沿いにあるお店は、京町屋特有の鰻の寝床の造り。細長い店内を進むと雄大な鴨川が目の前に広がります。美しい景色がさらにお料理のおいしさを彩りますよ。

ランチメニュー「京鴨の天ぷらとおばんざいランチ」は、鴨の天ぷらをメインにゆばや生麩の田楽、里芋の唐揚げなども味わえます。鴨の天ぷらは、やわらかいのに歯ざわりがあり、旨味たっぷり!

ソフトドリンク付きなので、ラムネ(ラフランス、マンゴー)、ビワミンソーダ、パイナップルジュース、クランベリージュース、烏龍茶からお好みのものを選べますよ♪
店舗情報

8. お土産にもおすすめ「鯖寿し」

京都府民に愛されているお寿司のひとつに、鯖寿しがあります。酢飯の上に、塩と酢でしめた肉厚の鯖をのせた棒寿しのことを指します。

鯖寿しは、古代から保存食として食べられていた「なれ寿し」がルーツといわれています。現在のような鯖寿しが誕生したのは、江戸時代に入ってからです。

古くより京都には、若狭湾で採れた鯖に塩をしたものが「鯖街道」を経て運ばれていました。はるばる届けられる海産物は、京都の人にとって貴重な食べ物。

そんな鯖を使って作られる鯖寿しは、特別な日のごちそうとして食されるようになりました。今でも、ばら寿しや箱寿しとともにハレの日の食べ物として愛されています。

おすすめ店:いづう(祇園四条)

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鯖姿寿司
1781年創業の「いづう」は、鯖寿しの専門店として暖簾を揚げた第一号のお店です。祇園の花街で静かな威厳を放つ佇まいは、確固たる歴史が背景にあるからでしょう。

お座敷を中心にお寿司の仕出しをしていた「いづう」ですが、1970年頃、現在のように一般の人でもいただけるようになりました。お持ち帰りもできるので、家族や知り合いに買って帰ると喜ばれること間違いなしです。

「鯖姿寿司」は、時間が経つごとに味わいも変化します。作りたては、鯖も酢飯もやわらかくそれぞれ素材の旨さが味わえます。5時間から8時間経つと鯖の身が引き締まり、昆布の旨味が移った深い味に。その後は鯖の脂が浮き出て風味が増すそうですよ。
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9. 抹茶の風味がたまらない「茶蕎麦」

京都の名産品の代表ともいえる宇治の抹茶。国内でトップクラスのシェアを誇る宇治の抹茶を使った茶蕎麦は、京都へ来たらぜひ食べていただきたいもののひとつです。

蕎麦粉に小麦粉と抹茶を混ぜ合わせて作られる茶蕎麦は、抹茶の美しい色合いと、食べたときの香りがたまりません。お蕎麦屋さんはもちろん、抹茶スイーツのお店のメニューに茶蕎麦があることもめずらしくないですよ。

通常のお蕎麦と同様に、茶蕎麦にはさまざまなラインアップがあります。夏はざる蕎麦、あたたかいものがほしくなる季節には、茶蕎麦のにしん蕎麦がおすすめです!

おすすめ店:中村藤吉本店 京都駅店(京都駅)

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生茶蕎麦
抹茶を使ったパフェやゼリーなどのスイーツが大人気の「中村藤吉本店 京都駅店」。JR京都駅の西口改札口からすぐの場所にあり、抹茶スイーツを求めに来るお客さんがあとを絶ちません。

実は、スイーツに負けず劣らず「生茶蕎麦」も人気のメニューです。その秘密は、乾麺ではなく生麺を使用していること。もちっとしたコシと、ツルっとしたのど越しは、生麺だからこその食感です。お店の人気メニューのひとつ「生茶ゼリイ(ミニ)」付きもありますよ!
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