ついた餅の保存方法

自宅でついた餅は、市販のものよりもカビが生えやすいです。原因のひとつは、餅を丸めるときに使う餅とり粉が、カビの発生を促してしまうため。餅を保存する予定があるときには、餅とり粉を使わないほうがより長持ちしますよ。

市販の切り餅とは異なり、常温での保存は避けましょう。先ほどご紹介したわさびを使う冷蔵保存もおすすめですが、ほかにもカビの発生を遅くする方法があります。

冷蔵庫で保存

つきたての餅は切り餅よりも傷みやすいため、冷蔵庫での保存はおすすめしません。しかし数日中に食べる場合は、「水餅」にする方法があります。

手順

ついて2日目以降の固まった餅を水洗いし、粉を落とします。密閉容器に入れ、完全に水に浸かるようにしたら、容器のふたを閉めて冷蔵庫へ。傷まないように水を毎日新鮮なものに変えると1ヶ月ほどはおいしくいただけます。

餅を完全に水に浸けることで、空気との接触を遮断し、カビが発生しにくくなりますよ。また乾燥するのも防げる、昔ながらの生活の知恵です。

冷凍庫で保存

大量の餅を保存するには、やはり冷凍するのがおすすめです。切り餅と同じように、空気に触れないようぴったりとラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。

冷凍しても、餅は少しずつ劣化します。保存期間はおよそ数ヶ月ですが、保存期間内であっても、なるべく早めに食べ切ってくださいね。

解凍は、切り餅のときと同様におこないましょう。

餅をいつまでもおいしく保存!

Photo by kii

古くから餅に親しんでいる日本では、さまざまな方法で餅に生えるカビに対処してきました。冷蔵庫や冷凍庫が普及している現在は、より簡単に餅の風味を損なわないまま、長期間保存することもできます。

特に正月によく食べられる餅。余った餅をさらにおいしく食べる方法は、たくさん紹介されていますね。ぜひ記事を参考にして、今年の冬は餅を上手に保存し、おいしく食べ切りましょう。

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