目次

ラーメン

Photo by 山本剛志

800円(税込)
「また追加トッピングの価格設定も手ごろに抑えています。利益を出すことよりも、追加したいと思ったときに迷わず注文できるための価格にしているんですね。

味はもちろん、そうしたところにも『吉村家』の真髄を見ることができます。あらゆる家系ラーメンのなかで、人気も実力もトップクラスと言えるでしょう」

おすすめポイント

  1. 人気・実力ともにトップクラス
  2. 創業者自ら仕込む、原点の味
店舗情報

【1位】より力強く進化する、正統派継承店「ラーメン 厚木家」(神奈川・本厚木)4.2pt/3,044クチコミ

Photo by 山本剛志

「吉村家の創始者で現・会長の吉村実さんの次男である、吉村政紀さんが経営しているお店です。

ですからもちろん、元祖の特徴である骨を徹底的に煮込むスープの味を継承しているのですが、それがより濃いほうに進化している印象を受けます」

ラーメン

Photo by 山本剛志

中盛り 1,000円(税込)
「骨太な味をさらに骨太にしたような力強さがあり、より濃厚なうまみを感じさせるスープになっています。スープ、麺、具、どこをとってもインパクトがあるラーメンです」

おすすめポイント

  1. 吉村実さんの次男が手掛ける有名店
  2. 子ども用の椅子があり子連れも利用しやすい
店舗情報

発祥は吉村家!横浜家系ラーメンの歴史や由来とは?

Photo by 山本剛志

「そもそも“家系”とは、1974年に神奈川県で創業した『吉村家(よしむらや)』を源流としたラーメン店のことで、『~家』という店名をつけることが多かったことから“家系”と総称されるようになりました。

もともとは、横浜エリアだけで食べられている”知る人ぞ知る”ラーメンだったのですが、1980年代のラーメンブームによってじわじわ知名度が上がっていきました」

六角家の「ラーメン」

「全国的に知られるようになったのは1994年、『新横浜ラーメン博物館』がオープンした際、『吉村家』の流れを汲む『六角家(ろっかくや)』が横浜代表のラーメンとして出店したこと。

さらに人気が爆発的に広がったのは1999年に、『吉村家』が横浜駅近くに移転することになったとき、テレビ番組で特番が組まれたことがきっかけでした」

横浜家系ラーメンにはどんな特徴がある?

Photo by 山本剛志

吉村家の「ラーメン」
「家系ラーメンというと、『豚骨醤油味』とざっくり紹介されることが多いのですが、『吉村家』のラーメンは、創業者の吉村実さんが、当時ラーメンのスタンダードとされていた東京風の醤油ラーメンと、まだ全国的になじみが薄かった九州のとんこつラーメンのいいとこ取りを目指して生み出したものです。

ですから実は、東京風の醤油ラーメン同様、鶏ガラをたくさん使っていて、特に『吉村家』では豚骨より鶏ガラのほうが多いと言われています。

また、寸胴をいくつも使い何日もかけて作ったスープを炊き続け、さらにブレンドしながら濃度を一定に保っているのも家系ラーメンの特徴です。

家系のラーメン店は通し営業が多いのですが、これはずっと寸胴につきっきりでスープを炊き続けなければならないから。ラーメンスープの作り方としては非常に複雑で、手がかかっているのです」

Photo by macaroni

「また、『吉村家』が『酒井製麺』(大田区)特注の麺を使用していることから、『家系=酒井製麺』というイメージも強くあります。中太でモチモチした独特の食感の麺が、力強いうまみのスープとよく合うからでしょう。具は、チャーシュー、ほうれん草、海苔が一般的です。

ただ実は“家系“とひとくちに言っても、人によってさまざまなとらえ方があります。元祖の『吉村家』に影響を受けていることが前提ですが、現在はさまざまなスタイルがありますし、定義があいまいになってきています」

一般的なとんこつラーメン、二郎系ラーメンとはどう違う?

Photo by macaroni

左からとんこつラーメン、二郎系ラーメン
「一般的なとんこつラーメンと違うのは、前述したとおり東京ラーメンの要素も濃く入っていること。また家系は麺の固さ、味の濃さ、油の量をカスタマイズできることも特徴です。

『二郎系』もアレンジはできますが、『マシ』『マシマシ』と呼ばれるアレンジが一般的。それに対して、油や醤油の量を減らすこともできるのが、家系の大きな特色のひとつと言えます。特に油の量で、味の感じ方はかなり変わりますから!」
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ