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連載:日本の食、再発見!あなたの知らない全国”珍”野菜巡り

口の中で独特の粘りと食感があるネバネバ食材。このネバネバには、ムチンという成分が含まれ、夏バテ防止に役立つんです。今回、珍しい野菜を中心に新顔野菜も取り上げ、効果・効能を一挙にご紹介します。今の体調から必要なネバネバ野菜が見つかりますよ!

あなたに必要なネバネバ野菜

ネバネバした食材と聞いて何を思い浮かべますか?納豆を挙げる方が多いかもしれませんね。納豆は、手頃な値段と体によいことから家庭に広がり、冷蔵庫に常備している方もいると思います。しかし、ネバネバ食品は納豆だけではありません。今回は、珍しい野菜を中心にネバネバ野菜を10種類ご紹介します!それぞれの効果効能から、今摂るべきネバネバ野菜を見つけて、健康な体作りに役立ててみませんか?

なぜネバネバが体に良いの?

野菜に含まれるネバネバの正体は、おもにムチンやペクチンという成分です。ムチンは、胃の粘膜の保護に役立ち、免疫強化などの効果が期待できます。そしてタンパク質の消化・吸収の働きを向上させます。体を構成するたんぱく質の吸収を助けることで、疲労回復効果が高まり、結果、夏バテ防止に良いといわれています。

美容にも嬉しい効果

ムチンは保水力に優れており、肌をしっとりさせる効果があります。細胞を活性化し、ハリ・ツヤを取り戻し、老化予防に役立ちますよ。

では、これらの効果が見込めるネバネバ野菜を紹介していきます。

明日葉(あしたば)

「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」ことから名付けられた日本原産の明日葉。房総半島から伊豆諸島、紀伊半島の太平洋岸に自生する山野草です。

効果・効能:抗酸化作用、視力維持、美肌効果

βカロテンは100g中5300μg(マイクログラム)含まれています。視力を維持し、喉や肺など呼吸器系を守る働きがあります。また、食物繊維は5.6g含まれ、お通じをよくし肌のくすみ改善にも効果的です。茎や葉の間からにじみ出てくる黄色いネバネバには高い抗菌化作用があり、滋養強壮にも役立つことで知られています。

食べ方

セリのような香りがあり、葉と茎を食べます。スープや炒めものなどにして食べるがおすすめ。しかし、若い葉を乾燥させて茶葉にしたり、健康食品やサプリメントなどに活用されることが多い野菜です。程よい苦味やクセがありますが、生の明日葉が手に入ったらぜひ、調理してみてください。

つるむらさき

高温や湿気にも強いつるむらさきは、夏が旬。つるむらさきという名前の由来は、つる(茎)が紫色をしているからです。茎が緑色をしたものもあり、2種類のつるむらさきがあります。一般的に出回っているつるむらさきは、茎が緑色をしたものです。

効果・効能:美肌効果、老化予防、イライラの抑制

栄養価は優秀で、夏バテを防ぐためにたっぷり摂りたい野菜の一つ。美肌効果が期待できるビタミンCは100g中41mg、気持ちを穏やかにするカルシウムは150g、その他、ビタミンA、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを豊富に含んでいます。

食べ方

茹でてからお浸しや和え物にするのも良いですが、少し土臭さが苦手という方は、油で炒めるのがおすすめです。ただし加熱調理はビタミンが壊れやすいため、サッと短時間で調理するのがポイントです。

モロヘイヤ

中近東が原産地であるモロヘイヤは、砂漠地でも生育する生命力の強い野菜。エジプトでは5000年以上前から栽培されています。かつて、古代エジプトの王様が難病を抱え、どんな薬を飲んでも治らなかった病が、モロヘイヤのスープを飲んで治ったことから「王様の野菜」とも呼ばれています。

効果・効能:老化予防、免疫力の強化、骨粗しょう症予防

栄養価の高さを誇るモロヘイヤは、カロテンの含有量が突出しており、100g中10,000μgあり、野菜の中でもトップクラス。老化の原因となる活性酸素を抑えてくれます。そしてカルシウムは260mgも含まれており、その他ビタミンB群やビタミンC・Eも豊富に含まれています。

食べ方

若葉を食用とするため、枝から摘みとります。そして茹でてから包丁で刻んでいくと、徐々にぬめりが出てきます。刻んだものを出汁でのばして豆腐やきゅうりにかけたり、そのままスープに入れて食べましょう。また、葉っぱごと天ぷらにしてもおいしく食べられます。

金時草(きんじそう)

東南アジア原産の金時草。葉は厚みがあり、色に特徴があります。表は濃い緑色をしており、裏は鮮やかな紫色をしています。この紫が金時芋の色に似ていることから、金時草と名付けられました。

効果・効能:アンチエイジング、眼精疲労の改善、リラックス効果

葉の紫色の正体は、ポリフェノールの一種、アントシアニンです。強い抗酸化作用があり、髪や肌を美しく保つアンチエイジングに効果があります。また、γ-アミノ酪酸(GABA)が多く含まれており、血圧上昇を抑え、リラックス効果も期待できます。

食べ方

葉と若い茎を食べます。茹でるとぬめりが出てきます。強いアクや苦味もないため、食べやすい野菜。お浸しにしたり、天ぷらや炒め物など、あらゆる調理法にマッチします。

丸オクラ(島オクラ)

角ばっていない丸いオクラで、主に沖縄県で生産される島オクラが有名です。実が柔らかく、生食が可能。角オクラより粘りは強く、ほんのり甘みがあります。また、収穫が遅れて多少大きく成長しても硬くなりにくいのも特徴の一つです。

効果・効能:むくみ改善、デトックス、便秘改善

カリウムを多く含み、高血圧予防やむくみ改善に効果が期待できます。また、水溶性食物繊維を含み、体へ摂り入れた糖の吸収を穏やかにしてくれるため、血糖値の急上昇を防いでくれます。

食べ方

ガクを取り除き、一口サイズの大きさに切ってサラダにして食べてください。また、もずくなどと和えると相性抜群。湯がく場合は、サッと短時間で行うのがポイントです!

おくらの新芽

おくらの新芽は、シャキシャキ、ネバネバした食感が特徴です。オクラの表面に産毛があるように、おくらの新芽の茎にもかすかな産毛が生えているんです。スプラウトとして開発されたことで、一年中安定して栽培が可能。新顔野菜として登場した珍しい野菜です。

効果・効能:夜盲症・視力低下の抑制、口内炎予防、風邪予防

βカロテンの含有量がオクラの約3倍も多く含まれています。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、口、鼻、喉、肺、胃や腸の粘膜の保護や強化に役立ちます。粘膜が弱いと病原体やウイルスが体内へ入りやすい状態となるため、強化することで風邪予防にもつながります。

食べ方

種ガラを取り除き、根を切り落とします。水で洗ったら、サッと湯がき、水気をきってから調理に使用します。出汁と合わえてお浸しにしたり、和え物などにおすすめです。

オカワカメ(雲南百薬)

オカワカメはつるむらさきの仲間で、気温や湿度が高い場所で成長します。つる性多年草の植物で、葉は厚みがあり、つるは支柱などに巻き付いて育ちます。つるは真っ直ぐすくすく伸びていくので、緑のカーテンとして暑い夏を防ぐ熱中対策に利用することもあります。

効果・効能:筋肉機能の正常化、生理痛緩和、血液サラサラ効果

別名、雲南百薬(うんなんひゃくやく)と呼ばれ、百薬とつくほど栄養価が非常に高い野菜。マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅などの必須ミネラルやビタミンA、葉酸などを豊富に含みます。筋肉の機能を正常に整え、白内障や生理痛の緩和、血液をサラサラにする効果も期待できます。

食べ方

ワカメに似たコリコリした食感と粘り気があります。熱湯にサッと湯通ししてから、冷水にとり、適当な大きさに切って調理します。納豆と一緒に混ぜて和え物に、お醤油を垂らしてご飯のお供に、卵焼きやお味噌汁などの具材にもおすすめです。根塊は山芋のように皮を剥いてからすりおろしてとろろにしたり、千切りにしてサラダにしても食べられます。

長芋(ながいも)

山芋の種類の中でも一番多く流通しているのが、長芋。色が白く、きめはやや粗め。アクが少なくシャキシャキした歯ごたえが特徴です。

効果・効能:消化促進、疲労回復、免疫力アップ

でんぷん分解酵素のアミラーゼが豊富に含まれており、消化促進に役立ちます。また、ビタミンB群、アルギニン、配糖体(サポニン)や水溶性ビタミン様物質(コリン)などの成分が、含まれており、疲労回復効果があります。そして、ディオスコリンというタンパク質成分がインフルエンザウィルスの活性を抑える働きがあります。

食べ方

生の状態で千切りするとシャキシャキした食感になり、輪切りなどにしてフライパンで焼けば、ホクホクした状態で食べられます。また、すりおろせばトロトロになるため、ご飯にかけたり、マグロなどのお刺身と相性が良い調理法になります。さらに、鉄板に野菜や溶き卵などと一緒に流し込んで加熱すれば、フワフワな食感に変化します。

自然薯(じねんじょ)

山芋の中で最も粘りが強いのが、自然薯です。日本原産で山野に自生する野生種。収穫するまでに3〜4年の歳月がかかり、とても貴重。そのため値段も高めです。長さは60センチ〜1メートルと非常に長いのが特徴。

効果・効能:滋養強壮、成人病予防、老化予防

精のつく滋養強壮食として一般に用いられており、中国では漢方薬としても利用されています。自然薯に含まれるディオスゲニンと言う物質が、若さの維持やホルモンバランスに関係するDHEAを増やす役割があることが分かっています。

食べ方

すりおろして食べるのが一般的です。非常に粘りが強いので、出汁を加えながらとろろにします。お鍋に回しかけてもおいしく食べられます。

里芋(さといも)

いも類の中では、里芋は非常に低カロリーです。ダイエット中の方なら、じゃがいもやかぼちゃなどを里芋に置き換えるだけで、カロリー摂取を抑えられます。また火を入れると、ネットリした強い粘りが生まれます。

効果・効能:高血圧予防、便秘解消、免疫力アップ

いも類の中でカリウムが一番多く、また食物繊維と水分を多く含んでいるため、便秘解消にも役立ちます。ぬめり成分の一つであるガラクタンには、脳細胞を活性化させたり、免疫力アップの効果も見込めます。

食べ方

先端とお尻を切ってからレンジで温めると、皮がつるりと剥けます。甘辛い味付けで煮絡めたり、塩で食べたり、牛乳とコンソメで煮込めばトロトロしてくるのでホワイトソースに。チーズをふりかけてオーブンで焼けばグラタンになります。

おわりに

あなたに合うネバネバ野菜は、どれでしたか?ムチンは熱に弱い性質があるため、なるべく火を通さず食べた方が効果的です。

個人的におすすめする野菜は、丸オクラ。噛めば噛むほど粘りが増し、一般的な角オクラと比べて粘りの違いが驚くほど感じられます。ガクを取り除けば、茹でずにそのまま食べられるため、ムチンの成分を直接体内に摂り入れられます。そして調理も簡単!暑い夏は、熱がこもるキッチンにはなるべく立ちたくないもの。火を使わず、栄養価の高い野菜を効率よく摂取したいですよね。

夏バテ防止に、ネバネバ野菜を普段の食事にぜひ取り入れてみてください。

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