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連載:アーユルヴェーダに魅せられて〜究極のシアワセ思考法〜

アーユルヴェーダの魅力を発信する連載コラム第3回。アーユルヴェーダでは体質をヴァータ、ピッタ、カファの3つに分けて考え、それぞれに適した食材や食べ方があります。今回は体質別の食べ方と、寒い冬にうれしい「アーユルヴェーダ鍋」のレシピをご紹介!

自分の体質を知ることが健康への道

寒い冬の季節には、温かいものが恋しくなりますね。温かいものはからだに良いとよくいいますが、状態によっては温かいものが毒になる場合もあるんです。

まずはアーユルヴェーダにおける「体質」の話をしましょう。
アーユルヴェーダでは、人のからだや心は3つの体内エネルギーによって動かされ、支えられていると考えます。この体内エネルギーのことをサンスクリット語で「ドーシャ」といいます。

「ドーシャ」とは?

ドーシャには風を表す「ヴァータ」、火を表す「ピッタ」、水を表す「カファ」の3種類があります。この3つがバランスよく働いていると、からだと心は健康な状態にあります。

人は生を受けたその瞬間からそれぞれオンリーワンの体質(個性)を持ちます。一生変わることがないとされる個々の体質のことをサンスクリット語で「プラクリティ(本質)」といいます。
プラクリティは、大まかに次の3つに分けられます。

・〈風〉を表すヴァータが優勢な「ヴァータ体質」
・〈火〉を表すピッタが優勢な「ピッタ体質」
・〈水〉を表すカパが優勢な「カファ体質」
一般的にこれら3つのエネルギーのうち1種類だけが極端に多いという人は少なく、「ヴァータ・ピッタ体質」「カファ・ピッタ体質」というように2つのエネルギーが混じっていることが多いです。
まずは自分の体質を知ることが健康への道となります。
ドーシャ(エネルギー)のバランスはいつも同じではなく、季節や時間、環境、行動、ストレス、食生活などで変化するため、それぞれの体質の特徴を知り、それに応じた食事や生活を送ることが大切です。

続いて3つのドーシャについて、特徴と食事の注意点などをまとめたので参考にしてみてください。

3つのドーシャの特徴

ヴァータ体質

【体質や性格】
明るくて活発。おしゃべりが大好き。周囲を楽しませてくれる活発さを持っています。しかし、気分が変わりやすくて飽きっぽい一面も。普段は前向きで想像力豊かでいろいろなアイデアを持っています。率先して行動し、自由を好みます。調子が悪い時は不安や心配性になりやすく、スタミナがないので定期的な休息と食事が健康の鍵です。

【体の特徴】
ほっそりとした痩せ形。食欲にムラがあって、寒がりで冷え性の人が大半です。肌や髪が乾燥しやすく皮膚トラブルが絶えません。胃腸等の消化器系の症状に悩まされやすく、消化力が弱いタイプです。

【食事の注意点】
生野菜や乾燥したものは消化を悪くしバランスを乱すので、火を通した温かい野菜が入った鍋料理はおすすめ。ヴァータが乱れだすと冷えや乾燥に悩まされ、マインドが不安定になりがちです。規則正しく3食食べることを心がけ、リラックスしてゆっくり食べることを意識してみましょう。

【体質に合う味】
甘味・酸味・塩味

ピッタ体質

【体質や性格】
情熱的で知的。行動や思考はとても切れ味がよく無駄がありません。理解力、分析力に優れている成功者タイプですが、短気で怒りっぽく、議論や批判になることもしばしば。正義感が強く、精力的でチャレンジ精神旺盛なリーダータイプです。

【体の特徴】
中肉中背でスタイルがいい人が多いです。体力はあるが、熱さに弱く汗っかき。消化力が強く快食快便ですが、食べ過ぎで消化器官のトラブルを招くことも。

【食事の注意点】
お酒を飲む機会が多く暴飲暴食しがちな人は、胃や肝臓に負担がかかりピッタを乱しがちです。また内臓が弱ると下痢や肌荒れ、ニキビ、吹き出物などの皮膚症状にもつながります。熱い食材や身体を熱くするスパイス、塩分が多く辛いものに注意。ピッタは火の性質を持っているので、火に火をプラスすると強くなりすぎてしまうのです。とくにバランスを崩している時は、刺激的なものを過剰に取り入れたくなるので注意してください。鍋を食べるときも薬味の使いすぎ、タレの付けすぎに気をつけましょう。

【体質に合う味】
渋味・苦味・塩味

カファ体質

【体質や性格】
温厚で献身的。すべてにおいて安定しているタイプです。物事に動じることなく落ち着いて対処ができ、一度はじめたことは辛抱強く着実にやり遂げます。平和的で、豊かな愛情で人を包み、優しさと癒しを与えます。ただし、バランスを崩すと執着心、独占欲が強くなってしまいます。

【体の特徴】
体格がよくがっしりとしています。寝すぎる傾向あり。太りやすく、むくみやすい体質で、のどや鼻が弱いのも特徴です。消化力が弱く、消化に時間がかかるため、お腹がすいていなくても食べてしまうことも。

【食事の注意点】
カパが乱れるとむくみや体の重さ、冷えや眠気なども出てきます。そういった場合は軽めの食事をとり、火を通した温かい食べ物を中心に油分を控えることが大切です。鍋の食材は白菜、春菊、えのきなど軽めなものを選び、イモ類は控えめに。冬はカファが増えやすい季節なので、甘味・酸味・塩味の過剰摂取は控えましょう。

【体質に合う味】
甘味・苦味・渋味

アグニを強める「アーユルヴェーダ鍋」

ヴァータ、ピッタ、カファについて説明してきましたが、どのドーシャにも共通して大切なのはアグニを高めることです。そこで、アグニを弱める添加物を一切使わない「アーユルヴェーダ鍋」をご紹介します。消化促進効果のある身近な食材、ショウガをたっぷり使いますよ。

鍋料理といえば牛、豚、鶏などお肉をメインに食べがちですが、食べすぎるとアグニを弱めてしまうのでお肉は少量で。かわりに、少量でも満足感のある「ソイボール」をメインにしました。ごまやのり、大葉などの副菜で栄養価もアップ。その他にもからだのバランスを整えるアイデアがたっぷり詰まったレシピです。

材料

白菜…2分の1束
春菊…1束
里芋…2個
しいたけ…2枚
にんじん…2分の1本
木綿豆腐…1丁
鶏ミンチ…50g
ひじき…10g
ごま油…少々
ゆず…少々
鍋つゆ
・だし汁…4カップ
・おろし生姜…大さじ3
・酒、みりん、醤油…各大さじ2
・塩…小さじ1/2
トッピング
・ごま…適量
・のり…適量
・フレックスシード(亜麻仁粉)…適量
・レモン(ゆず)…適量

作り方

① 鍋つゆの材料をすべて合わせて鍋に入れ、温めます。
② 白菜、春菊、里芋、しいたけ、にんじんはそれぞれ食べやすい大きさに切ります。
③ ソイミートを作ります。まず豆腐を水切りします(レンジを使わず、一日ザルにあげ水切りしてあげましょう)。
④ ボールに水切りした豆腐、鶏ミンチ、ひじき、ごま油を入れて混ぜ合わせます。ショウガのすり下ろしと、あればターメリックも入れて味付けします。そこに塩と胡椒、片栗粉を加えます。バジルやフェネグリークをいれるのもおすすめです。
⑤ 4をすべて混ぜ合わせて小さく丸め、切った野菜とともに鍋に投入していきます。
⑥ 野菜とソイミートボールが煮えればできあがり!トッピングに、ごまやのりを散らしてお召し上がりください。

アーユルヴェーダ鍋のポイント

白菜は苦味と少しの甘味、春菊は苦味と渋味がありますね。これらは「エクストラクティブ」の食材(排泄を促す、デトックス作用のあるもの)。肝臓を綺麗にしてくれ、毒素を流してくれます。

にんじんや里芋は甘味がある「オグメンティング」の食材(マインドを育て、からだの栄養になるもの)です。栄養補給とエネルギーを十分に蓄えてくれます。また、マインドを安定させてくれます。

辛味があるショウガには代謝促進、発汗作用があります。ピッタの人が過剰にとるのはよくありませんが、適度にとるようにしましょう。

フレックスシードは良質なオイルです。内側から潤いを与え、からだを潤滑に回してくれる大切な役割を果たします。
自分の体質に合った食べ方を知れば、すこしの意識でからだと心のバランスを整えていくことができます。旬の野菜をたっぷり美味しく食べられる「アーユルヴェーダ鍋」をぜひお試しくださいね。

ヴァータ、ピッタ、カファそれぞれの体質に合う食材と食べ方については、別の機会にさらに詳しくご紹介したいと思います。

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