ライター : さとうななみ

南部鉄器(なんぶてっき)とは?

南部鉄器とは、岩手県の盛岡市と奥州市でつくられる伝統工芸品です。南部鉄器の急須やフライパンなど多くの商品が展開されています。

江戸時代、南部藩主が京都から釜師を招いて茶の湯釜を作らせたのが始まりだそう。万国博覧会で質の高さが認められ、国から伝統工芸品第一号として認定されました。

南部鉄器の主な原料は銑鉄(せんてつ)。鉄を溶かして鋳り、釜焼き呼ばれる手法を使って仕上げ、黒色のサビ「黒皮」が表面に形成されます。このため、南部鉄器は色が黒いのが特徴です。黒皮は鉄と酸素の化合物で水を含んでおらず、サビの発生を防ぎます。

熱伝導性がよく焦げ付きにくい

南部鉄器は、熱伝導性のよさがメリットのひとつ。熱を蓄え、料理全体に熱を伝えやすいため、食材をたくさん入れてもしっかりと全体に火が通ります。

また、南部鉄器は使うたびに油が馴染み、焦げ付きにくくなっていくのも魅力的。使えば使うほどコーティングされていくのも楽しめます。

正しく手入れして育てるフライパンに

南部鉄器のフライパンは決して安いものではありません。その代わり、正しく手入れをすれば長持ちします。使い始めはしっかりと油をならし、料理をする際も油を使うものを多めに。使用後は、洗剤の使用を避けて、なるべくフライパンが冷めないうちにお湯で洗い流しましょう。洗剤を使うと油でできた膜が取れてしまうからです。

水分が残っていると傷む原因になるため、洗ったあとはきちんと乾かすことも大切。 正しく手入れして育てれば、味のある自分だけのフライパンになりますよ。

南部鉄器の選び方

サイズで選ぶ

大きければ大きいほど重くなり、扱いが大変になります。まず家庭で使いやすいものは、24~26cm程度の大きさ。さまざまな料理にも対応できる大きさで、重量はおおよそ1〜1.5kgほどです。

1人用のサイズでは20~22cm程度がおすすめ。重量は1kgを切るので不安な方は小さめのサイズを選ぶと安心です。さらに、小さい約11~18cmほどのミニパンもあります。この大きさであれば、料理したのちそのままテーブルに出すこともできますよ。

用途にあわせて型・形を選ぶ

※画像はイメージです
型もさまざまなので、用途にあわせて選びましょう。野菜やご飯を炒めたりする際は浅めのフライパンがおすすめ。一方で、煮込み料理やじっくりと火を通す料理に使いたい場合は、2cm以上の深めのフライパンが適しています。

また、玉子焼き用やホットサンドメーカー、グリルパン、アウトドアでも活躍するような専用の南部鉄器フライパンも販売されているのであわせて検討してみてくださいね。

機能性をチェック

南部鉄器フライパンは取手部分も鉄でできている場合が多いです。火傷の心配がある方は取手が木製のものを選びましょう。熱が伝わりにくく火傷のリスクを下げてくれます。ただし、取手が木製の場合は壊れやすい場合も。取手のみ別途購入ができると安心です。

自宅の熱源がIHの場合は、IH対応かをチェックする必要があります。IHの場合は加熱の際にムラが発生しやすいので、フライパンのサイズはコイルからはみ出ないものにするのがおすすめです。

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