逸品ぞろいの脇役も忘れずに!

Photo by つゆくぼみえ

丼の大半を占めるご飯にも、ひとかたならぬこだわりが。炊き立てを提供するために、ガス釜2台をフルに稼働させています。

客足に合わせて米の分量や浸水時間、スイッチを入れるタイミングも細かく調整し、場合によっては5合(5人前)単位で炊くことも。鰻も焼き立て、ご飯も炊き立て、そこへ鰻パワーが加わり、真冬でもうっすら汗をかくほど身体が温まります。

Photo by つゆくぼみえ

キュウリとダイコンのぬか漬けは、創業当時より手をかけて育て上げた糠床で漬けたもの。ほどよい塩梅で食感もシャッキシャキ。箸休めとして最高の役割を果たしてくれます。

お吸いものも、丁寧に出汁を取り、上品に仕上げた名脇役。鰻を食べる合間に啜ると、ひと心地ついて次のひと口がさらにおいしく感じられます。

どのパーツを取っても丁寧な仕事ぶりが伝わってくるからこそ、多くのファンに愛され続けているのでしょう。

ピンポイントの仕上がりを目指して日々精進

Photo by つゆくぼみえ

「うな豊」店主・服部公司さん
現在は、息子の奨平さんとともに調理場を切り盛りしている公司さん。奨平さんは子どもの頃から後継者になることを宣言しており、調理師学校を経て「うな豊」に入りました。

公司さん曰く「私より筋がいい」とのこと。常日頃からふたりで意見を交わし、焼き方のブラッシュアップを図っているそうです。

「大事にしているのは『ピンポイントの仕上がり』を目指すこと。妥協があっては、お客様に失礼極まりないです。お客様や関わってくださるすべての人に感謝しながら、真摯に仕事をしていきたいです」(公司さん)

あたりに何もない状態からスタートした「うな豊」は、初代、二代目、三代目へ技と心意気が引き継がれ、この街の風景に馴染み、なくてはならない存在になっているようです。
店舗情報
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