免疫を強くする「β-グルカン」

β-グルカンはきのこに多く含まれる成分で、食物繊維のひとつです。免疫を強くしたり、血中のコレステロールを低下させたりと、さまざまなはたらきがあります。

β-グルカンを摂取するタイミングでおすすめなのは、空腹時です。β-グルカンが免疫細胞にはたらきかけるので、腸が空っぽに近いときがよいと言われています。(※1,8)

保水性や弾力性に関わる「コンドロイチン」

コンドロイチンは、体の軟骨、目の角膜、骨、各臓器、皮膚などに存在します。保水性や弾力性を与えたり、栄養分の消化、吸収、代謝を促したりする作用が……。成長期には体内で生成されますが、加齢とともに生産量が低下していきます。

グルコサミンと一緒に摂取すると、相乗作用が期待できると言われていますよ。(※1,9)

ほかのきのことの比較

カロリー糖質食物繊維カリウムナイアシンパントテン酸
なめこ21kcal2.0g3.4g240mg5.3mg1.29mg
ぶなしめじ26kcal1.8g3.0g370mg6.1mg0.81mg
エリンギ31kcal2.6g3.4g340mg6.1mg1.16mg
しいたけ25kcal1.5g4.9g290mg3.4mg1.21mg
えのきだけ34kcal3.7g3.9g340mg6.8mg1.40mg
(※いずれも100gあたりの値です。)
(※1,10,11,12,13)
ほかのきのこと、栄養価の違いを100gあたりで比べてみましょう。

きのこは低カロリーな食材ですが、なかでもなめこは、ほかの4種類と比べるとカロリーが1番低いです。食物繊維やカリウム、ナイアシン、パントテン酸は、ほかのきのこと同様に豊富に含まれています。

なめこを食べる際の注意点

注意点

  1. 加熱して食べる
  2. 水で洗い過ぎない

加熱して食べる

なめこは生では食べられないため、必ず加熱してから使います。販売や保存しているときに袋の中で雑菌が繁殖し、食中毒の危険性があるためです。汁物や炒め物の場合は、しっかり加熱し、和え物やサラダに使う場合は一度ゆでてから使うようにしましょう。(※14)

水で洗い過ぎない

ほかのきのこは一般的には洗いませんが、なめこはさっと洗ってから調理します。前述したように雑菌や汚れがついている可能性があるからです。ただし、なめこにはナイアシンやパントテン酸など水溶性の栄養素が含まれているため、ザルに入れてサッと洗うようにしてください。(※1,4,15)
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