ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

アコメヤ トウキョウより「日本のお米に合うカレー」誕生

Photo by muccinpurin

暑い季節に、汗を流しながら食べるカレーのおいしさって格別ですよね。この記事でおすすめするのは、AKOMEYA TOKYO(アコメヤトウキョウ)が日本のお米との相性をとことん突き詰め、こだわりを形にしたカレーです。

お米に合うカレーを作るにあたり、アコメヤが手を組んだのが東京・押上のスパイス料理店「SPiCE Cafe(スパイスカフェ)」。日本が世界に誇る出汁とスパイスを合わせた、お米に合うレトルトカレーを白米好きの筆者が試食し、レビューします!

東京・押上のスパイス料理店「スパイスカフェ」が監修

Photo by AKOMEYA TOKYO

東京の下町、押上に店を構えるスパイスカフェは、店主の伊藤一城氏が2003年にオープンさせたスパイス料理専門店。東京メトロ半蔵門線ほか「押上駅」から15分ほど歩くと、住宅街のなかに佇む雰囲気のある古民家が迎えてくれます。

伊藤シェフは「世界中の人と話をしたい、世界中の食べ物を食べたい」という想いから会社を辞め、約3年半にわたって世界48ヵ国を訪問。旅先で出会ったスパイスに魅せられ、「自分の店を持ちたい」という夢をスパイスカフェという形で実現させました。

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「日本にはスパイスを使った家庭料理がほとんどなく、日本でのスパイス料理はまだ始まったばかり」と語る伊藤シェフ。

スパイスカフェでは、スパイスを使ったコース料理をはじめ、スパイス料理と相性がいいペアリングドリンクも提供中。一歩先行くスパイス料理が味わえるお店です。

「日本のお米に合うカレー」のこだわり

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料理にスパイスを取り入れるとなると、グッとハードルが上がってしまうのも事実です。もともとスパイスを使う文化がない日本では、料理にスパイスを使う機会がない、という人も多いはず。スパイスになじみが薄い人も少なくないでしょう。

そんな概念を覆すのが2種類の「日本のお米に合うカレー」です。

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出汁と組み合わせることにより、日本のお米に合うように作られたアコメヤのカレー。日本で古くから愛される梅干しを使った「鰤(ぶり)と梅干しのカレー」、山椒香る「マトンと山椒のカレー」の2種類の組み合わせで発売されています。

炊き立てのごはんを用意して、いざ実食!

日本のお米に合うカレー「鰤と梅干しのカレー」

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日本のお米に合うカレー「鰤と梅干しのカレー」540円(税込)
魚を使ったカレーは食べたことがありますが、梅干しを使ったカレーを食べるのは筆者もこれがはじめて。梅干しとごはんの相性のよさは皆さんも知るところかと思いますが、カレーに入ったときにどんな化学変化を起こすのか、その点をレビューしたいと思います。

封を切らずにそのまま沸騰したお湯に入れて5分ほど温めるか、中身のみを耐熱容器に移してラップをかけて電子レンジで加熱します。500wのレンジなら約2分が目安です。

梅干しの香りがさわやか

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ひと口目の感想は “さっぱりさわやか”。さすがは梅干し、スパイスたっぷりのカレーに入っても個性が消されることなく、さわやかさを醸し出し続けていました。ただ、そのまま食べるよりもずっと角が取れた酸味で、カレーと出会って丸みを帯びた味わいに変化しています。

カレーと梅干しの組み合わせはもちろん初体験ですが、梅干しを食べ慣れているせいか、どこか懐かしい気分すらしてきます。これもだしのおかげでしょうか……。スプーンが止まりません。

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もちろん鰤とカレーの組み合わせもお初。魚のなかでもややクセが強い部類に入る鰤ですが、カレーに入るとほどよい旨みに変わり、肉よりもあっさりと食べられます。ごろっと角切りになっているので、食べごたえもありますね。

ピリピリと舌にしびれる感覚を覚えながらも、あと味は梅干しという不思議なカレーですが、日本のお米に合うように開発されただけあって、ごはんがどんどん進みます。サラッとしているのでお米とのなじみもよく、さっぱり食べられるのも魅力です。

味がまったく想像できませんでしたが、いい意味で裏切られました。鰤と梅干しにカレーという思わず二度見したくなるような組み合わせですが、「まあまあ、試しに食べてみてよ!」と誰かにすすめたくなる味わいですよ。

日本のお米に合うカレー「マトンと山椒のカレー」

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日本のお米に合うカレー「マトンと山椒のカレー」540円(税込)
山椒と聞くと、真っ先にうなぎが思い浮かぶ食いしん坊の筆者。インドカレー専門店でマトンカレーを食べた経験はありますが、さすがに山椒は入っていなかったと思うので、この組み合わせは初めてです。

味の要となるだしには、かつおとさばの粉末や、かつお節だし、こんぶだしなどを使っているようです。古くから日本で愛されている山椒が加わると、カレーがどんな味わいになるのでしょうか。
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