豚肉とソースが相性抜群「霧島豚の炭火焼き ビーツのピュレ」

Photo by bistro nid

2,300円(税抜)
メイン「霧島豚の炭火焼き ビーツのピュレ」は、名前からして本格フランス料理のようですが、目指した味わいはなんと中華の回鍋肉(ホイコーロー)。

皿に墨絵のように描かれている黒いものは、黒ニンニクを裏ごししたものに黄身酢を合わせたコクと酸味のあるソースです。炭火で香ばしく焼かれた肉の下に敷かれているのが、甘いビーツのピュレ。

この2つのソースにねぎ油をプラスすることで、味わいが中華テイストになるのが、なんとも不思議です。

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付け合わせには、炭火で軽く炙った、キャベツの仲間のプチヴェール。「ホイコーローですから、合わせる野菜はキャベツですよね。」と黒葛原シェフ。

ジューシーな豚肉にこっくり甘いソースがピタリと合い、遊び心もいっぱいのおいしくて楽しいひと皿です。

お酒は、自然派ワインから季節を感じるオリジナルドリンクまで

Photo by OdanakaMasako

「お酒好きの方にも楽しんでもらえると思いますよ。」と黒葛原シェフが語るように、ドリンクは自然派ワインからオリジナルカクテル、日本酒までと豊富なラインアップ。

ワインは、外苑前の自然派ワイン専門店「no.501(ナンバー ゴーマルイチ)」からそろえています。「ニド」の料理を熟知しているスタッフが、料理と最高のマリアージュを楽しめるワインをセレクトしてくれるのだとか。

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「anicca」の高須シェフもお気に入りの、オリジナルカクテル類も評判。お馴染みのジントニックやウーロンハイなどにもクラフトジンを使ったり、ゴボウ茶を使ったりと、どこかひとひねりの工夫を忘れません。

“ここでなければ飲めない”個性あるドリンクも、魅力のひとつです。

【次回】黒葛原シェフが通う店:代々木上原のビストロ「36.5℃ kitchen」

「nid」とは鳥の巣という意味。センスの良い空間でおいしいお料理とドリンクを楽しめば、羽を休めるように身も心も癒やされます。

4月から始めたテイクアウト(現在は休止中)で好評だったという、フレンチテイストをプラスした棒寿司が、ディナーメニューにも今後登場する予定だとか。

これからも絶妙な和洋フュージョン料理と出会える予感に、ワクワクさせられます。

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そんな黒葛原シェフが通う店は、代々木上原にあるビストロ「36.5℃ kitchen(サンジュウロクドゴブ キッチン)」。

「オーナーシェフの宮本さんは、以前勤めていたレストランの先輩で、今もお付き合いが続いています。『36.5℃ kitchen』は、気軽にフレンチが楽しめるだけでなく、同世代のシェフたちが集まり、そこからまた輪が広がっていくところも魅力的です。そんな店を自分も目指したいなと思います。おすすめというか、一度食べてみたいのはリゾットですね。いらっしゃるお客様に大人気だそうです。」

「36.5℃ kitchen」というユニークな店名は、平熱よりほんの少し高い、少しだけ熱い気持ちを持つ人たちの集まる店にしたいという想いから名付けられたとか。代々木上原らしいオシャレな空間でいただく、シンプルながら本格的な料理の数々を、次回ご紹介しましょう。
店舗情報
取材・文・一部撮影:OdanakaMasako

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