ライター : macaroni 編集部

西荻窪「anicca」の高須シェフが通う店は?【シェフが通う店 #2】

Photo by OdanakaMasako

▲左から「anicca」シェフの高須貴大さん、サービス担当の太田佑也さん
第1回で紹介した、西荻窪の隠れ家ビストロ「anicca(アニカ)」。高須シェフが、自身の通う店として紹介してくれたのは、都立大学駅近くの「bistro nid(ニド)」。シェフとは、カフェ運営会社で一緒に働いていた元同僚なんだそうです。

「年齢が同じで、独立してお店をオープンした時期も近く、刺激を受ける存在です。ドリンクや料理メニューなどが季節ごとに変わっていくのですが、そこも大きな魅力ですね。」(高須さん)

シェフも惚れる魅惑的なおいしさに、さっそく出逢いにいきましょう。

感度の高いグルメファンに愛される「bistro nid」(都立大学)

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東急東横線「都立大学」駅から徒歩3分、目黒通りに面した一軒家ビストロが「bistro nid」(以下「ニド」)です。スタイリッシュなモノトーンの外観に、天井まで届く大きなガラス窓。夜になれば、窓から漏れる灯りが印象的で、思わず足が止まります。

Photo by bistro nid

築50年の古民家を改装した店内は、元からあった天井の梁を活かし、木を素材にした家具や椅子を配置。あちこちに花やグリーンが飾られ、モダンながらも温もりのある空間を演出しています。どこかおうちに招かれたような心地よさがありますね。

1階はシェフとの会話が楽しいカウンター、2階はゆっくり食事を楽しむテーブル席と、シチュエーションで使い分けが可能。おひとり様でも複数人とでも使い勝手が抜群です。

都内の名フレンチで経験を積んだ実力派シェフ

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オーナーシェフの黒葛原 徹(つづらはら てつ)さんは、本場フランスでの修業経験を持ち、さらに青山「BENOIT(ブノワ)」や神楽坂「LUGDUNUM Bouchon Lyonnais(ルグドゥノム ブション リヨネ)」といった都内の名フレンチで本格フランス料理を学んだ実力派。

その後、都内で大人気のカフェ数店舗を運営する会社にて、店舗開発・商品開発など料理以外の分野でも経験を積み、2019年6月、満を持して「ニド」をオープンしました。

本格フレンチに創意工夫を。新感覚のフュージョン料理が人気

Photo by bistro nid

メニューには、レバームースやコンフィといったビストロ定番メニューに和のテイストをプラスするなど、「ニド」流の創意工夫を凝らした料理がズラリ。アラカルトスタイルなので、好きな料理を気軽に楽しめるのもうれしいです。

「お客様におもしろがってもらえればと思います。自分ならではの表現をしていきたいですね。」(黒葛原シェフ)

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「ニド」の料理は、“おもしろさ”だけに留まりません。野菜は、年間100種類以上を無農薬で育てている千葉県「サンバファーム」から直送された、鮮度抜群のものを使用するこだわりよう。

また、料理に個性を添えているのが、シェフ手作りの発酵野菜です。カラフルなトマトやレモンなどの野菜は、発酵することで旨みや酸味、甘味がアップ。料理の付け合わせやソースに使えば、味わいに深みが生まれます。

ひと皿のなかで広がる多彩な味わいは、一度食べると魅了されること間違いなし。

シェフのセンス溢れる逸品をご紹介

食材の旬を大切にしているため、メニューは季節に応じて変わります。ここでは、「ニド」らしさが詰まった春頃の2品を紹介しましょう。

絶妙な火入れにうっとり「紅富士サーモンのミキュイ」

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1,680円(税抜)
まずは、野菜の鮮やかなグリーンとサーモンのピンクのコントラストが華やかな「紅富士サーモンのミキュイ」。ミキュイとは半生という意味。絶妙な火加減で、肉厚なサーモンの身がホロッとほぐれ、しっとりジューシーに仕上がっています。

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ソースには、根セロリのピュレを。クリーミーでホックリした味わいがサーモンと好相性です。

お皿の上に散らばった黒いつぶつぶは、土に見立てたマッシュルーム。バターソテーしたマッシュルームを乾燥して粒状にしたもので、キノコの旨みがギュッと凝縮され、良いアクセントになっています。
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